フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

若者とラジオ・6

ラジオの売り方を開発したのは、広告代理店である。 これは何度かこの欄で提起したことだ。 ラジオにはマーケティング能力が、皆さんが思われる以上にないというのが私の経験も含めた感想だ。 商売の基本を広告代理店が作り、そのライン上で営業活動してきた…

モバHO!終了

モバHO!のサービスが終了するという発表があった。 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080729/mobile.htm http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/29/news045.html 前者を一部、引用してみよう。 モバイル放送株式会社29日、衛星を使った移動…

若者とラジオ・5

「下の世代に広げないと未来はない」という意識、ラジオ局が若者をターゲットにする理由は多分これだろう。 上の世代に支持されているだけでは、放送局の未来は保証されない。 やはり、子供の頃からラジオに触れさせ、ラジオにまつわる原体験を持って大人に…

若者とラジオ・4

7/25の朝日新聞夕刊「ラジオの時代」では、あるNHKプロデューサーの言葉を引用している。 「悩ましいですね。下の世代に広げないと未来はないが、高齢者はリスナーの核。」 だから高齢者にラジオのターゲットを置きつつ、若い世代にもアピールしないとと…

若者とラジオ・3

私が若者であった頃のラジオは、今までのクライアントをテレビに取られ始めた時代だった。 ラジオは、かって茶の間の箪笥の上に置かれ、その下で家族は集まり、父は酒を飲み、母は繕いをし、子供たちは卓袱台で勉強をしていた。 典型的な家族のイメージであ…

若者とラジオ・2

私が高校生だったころ、学友がすべてラジオを聞いていたという記憶はない。 ラジオはイノベーターのツールだったとでも言おうか。 例えば、ビートルズの知識など、持っていても学校では評価されない。 部活動でも、音楽はPPMどまり。 エレキギターなど、反社…

若者とラジオ

私たちの世代は確かにラジオをよく聞いた。 何故聞いたかというと、親が聞いていたからだ。 夜なべをする母はいつもラジオを聞いていた。 歌謡曲が流れ、横にいる私も自然と歌詞を覚えていた。 その歌が今流れると、その時の情景がよみがえって来るのはいつ…

地震!

そろそろ、今日の分をアップしないとと思っていたら、いきなり地震。 はじめは、軽く揺れ、その後、長〜く、揺れた感じ。 岩手県で震度6だという。 私は、阪神淡路大震災の時、たまたまイベントのため大阪にいた。 その時の揺れは、さすがに尋常ではないと…

若者はラジオを聴かない

「若者はラジオを聴かない」、そう言われて久しい。 ラジオを若者は必要としていないともいえるし、ラジオが若者の知りたい情報を提供できていないともいえる。 同様に、「若者は新聞を読まない」とも言われている。 ネットで十分という意見もあるが、それ以…

ラジオの衰退とインターネット

2008-07-01のこの欄で私は「グーグルに勝つ広告モデル〜マスメディアは必要か」(岡本一郎著 光文社新書)をとりあげました。 マスメディアのマーケティングに興味のある方には、非常に示唆に富む本だと思っています。 いずれ、この欄でまとめて皆さんに紹介…

ある番組

ある番組がある。 出演者はクライアント。 いわゆる自己顕示欲の強い方が、自分の立場を利用して放送に出ているとでもいうか。 自分は、そこそこ喋りもうまいし、話の中味もあると思っている。 まわりの人も、何だかんだとその人を評価する。 この前の話は面…

ノーギャラ

出演者には報酬を払うというのが普通、みたいな話をしましたが、ラジオの世界ではノーギャラで出演してもらうということは稀有なことではありません。 新曲のプロモーションという形でのゲスト出演は基本的にノーギャラです。 アーチストからすると、自分は…

連載・ラジオの時代〜とりあえず

今日の朝日の夕刊、石垣島の話ではなく、奄美大島だった。 とはいえ、昨日に続いて、これといって参考になることもなかった。 全くコミュニティFMを知らない人には、それなりの面白い読み物なのだろうが、私にはちょっと。 ということで、明日から「ラジオの…

連載・ラジオの時代〜つづき

朝日新聞夕刊「ラジオの時代」、今日は北海道のコミュニティFMというか、三角山放送局の周辺が語られていた。 サイマルラジオのことも少し取り上げられていたが、注目するような個所は私にはなかった。 一般的に、マスコミがコミュニティFMを語る時の特徴と…

連載・ラジオの時代

7月から朝日新聞夕刊に連載されているのが「ラジオの時代」。 第一部〜いまどこかで何かが〜と題されて、今日で第12回目だ。 残念ながら、ウェブサイトにはアップされていないので、現物を手に入れて読んでいただくしかない。 で、今日の紙面には「増えるコ…

キープ・スマイリング

皆さん、わかっていただいていると思いますが、私って、コミュニティFMと利害関係がほとんどないんですね。 利益を得ているわけでもないですし、毎回コミュニティFMのことについて偉そうなことを書いても、それだけで当事者から直接非難される状況にもあ…

私的暴論

コミュニティFMで面白い番組を作るには、どうしたらよいか。 遠回りな話で恐縮だが、一つのプランを考えた。 面白い番組を作るためには、面白い番組を作るディレクターが必要だ。 一人だけというのでは競争原理が働かないので、せめて2人のディレクターは育…

1リスナーとして

土曜日、家にいる時は朝からずっとラジオを聴いています。 とりあえず、目がさめると枕もとのラジオをスイッチオン。 そのまま又眠るもよし。 眠れなければ、まあいいか、起きてみようと台所へ行きコーヒーをたてる。 後は、ほぼ夕方まで、ラジオはつけっぱ…

ボランティアの議論

皆さんのボランティアの議論、いつも参考にさせていただいています。 今後とも皆さんの現場の情報など、コメントしていただければと思っています。 よろしくお願いします。 さて、ボランティアに関しては、私は2005-01-04から2005-01-18まで、7回に渡って「…

制作費

当たり前のことだと思うが、ラジオの制作には何らかの専門性が必要だ。 番組は言うまでもなく商品である。 その商品を作るのが、素人とさほど変わらないスキルの制作マンではその完成度は推して知るべしだろう。 面白い番組を作るものには、高度の専門性があ…

雇用対策

交通情報を読んでくれる人を世話してくれないかという話があった。 ご承知のとおり、市内の混雑や高速道路の渋滞情報をラジオに流すサービスである。 一度、センターでスタンバイすると、ほぼ仕事のしっぱなしらしい。 確かに個々のラジオ局に対応していると…

amazon

最近、月に1〜2枚、amazonでCDを買っています。 本当、買いやすいですね、いつも感心しています。 新品も買えれば、中古も買える。 私のすることは、CDを検索して、右にある1件購入ボタンを押すだけ。 購入確認のメールも送られてきますし、いつ頃送付され…

七夕バタバタ

すみません、しょうもないタイトルで。 今日は朝からFMの番組制作で一日バタバタしておりました。 七夕というのに、空はどんより曇っています。 でも、先ほどまである劇団の制作の方と二人、酒を飲みながら楽しい夜を過ごしておりました。 別にどういう関…

サイマルラジオ関連

サイマルラジオのサイト、10局に増えていましたね。 これは、そこそこ軌道に乗ってきたということなのでしょうか。 あるコミュニティFMの関係者の方が、サイマルラジオ以上のものを考えたい、これぐらいのものでは意味がないというような趣旨の発言をされて…

コミュニティFMも使いよう

先日、あるプロモーション会社の方と出会いました。 その方はマスコミを対象にしたプロモーションを引き受けておられるのですが、経験談を聞いているうちに、最近重宝しているものがあるのですと言われてある雑誌をカバンの中から出されました。 それは、三…

コミュニティFMはどうなる・7

さて、色々書いてきましたが、ラジオというのは元々1%とか2%とかのリスナーを対象としたメディアです。 それでも母集団が1000万人だったら、10万人とか20万人のリスナーがいるということになりますから、そこそこの広告媒体ということができるでしょう。…

コミュニティFMはどうなる・6

若者はラジオを聴かない、そんな声をよく耳にします。 私の世代が若者だった時は、ラジオの存在価値は今と相当違う、それは確かなようです。 かってラジオは若者が知りたい情報の宝庫だったと思います。 若者は、とにかく情報に飢えています。 何しろ、自分…

コミュニティFMはどうなる・5

さて、サイマルラジオを考えるにあたって、私は「情報への飢え」がキーワードであるという考え方を提示しました。 で、その観点から見ると、サイマルラジオのサイトには「情報への飢え」に対する要素があまり見られません。 そんな要素は、今の段階ではいら…

コミュニティFMはどうなる・4

さて、サイマルラジオのニーズを考える中で、私が提起したのが「情報への飢え」というキーワードでした。 わざわざ聞きたくなるラジオ、それもインターネットを介してですから、相当の飢えがなければネットラジオには行きつかないのではないかと思うわけです…