フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

モバHO!終了

モバHO!のサービスが終了するという発表があった。
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080729/mobile.htm
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/29/news045.html
前者を一部、引用してみよう。


モバイル放送株式会社29日、衛星を使った移動体向け放送「モバイル放送」(モバHO!)のサービスを2009年3月末を目処に終了すると発表した。2004年10月のサービス開始当初は3年で最低150万人、目標200万人の会員獲得を目指していたが、現時点で10万人にとどまり、十分な会員数が得られなかったため、事業継続は困難と判断。終了を決定したという。
モバイル放送の会社が設立されたのが1998年で、サービス開始が2004年である。
それだけでも相当の無駄な投資だったというのが私の率直な感想だ。
で、そのサービス開始を告げるイベントが幕張メッセCEATECだった。
その時の感想を2004-10-09の「デジタルラジオ経験」で書いている。
詳しくは、読んでいただければと思うが、「私なら、買いませんし、入りません。早い話、誰が買うのですか、こんなもの。」ということに尽きる。
モバイル放送の社員の方は、多分わかっていたことだろう。
200万人の獲得に対して、4年経っても10万人ならやめるしかないではないか。
でも、当時の担当者は、「モバHO!」は絶対に成功する、ワンセグ放送とはエリアが違うと豪語されていたのだが、結果は後者の記事にあるように「ワンセグに敗北」ということのようだ。
有料ラジオというのは、今のところ成功モデルがないというのが現実かもしれない。
PCM衛星放送、セントギガ、そしてモバHO!。
アメリカでは、有料ラジオは成功しているのに、日本ではなかなか「ラジオはタダ」という固定観念から抜け出せない。
元々モバHOのターゲットって、どこに置いていたのか。
しかも、これから加入者10万人に対して、どんなエクスキューズをしていくのか。
知らぬ間にフェードアウト、というわけにはいかなかったのが悔やまれるというところか。


ということで、今日は「若者とラジオ・6」は休みました。
また明日に書きます。