フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

雇用対策

交通情報を読んでくれる人を世話してくれないかという話があった。
ご承知のとおり、市内の混雑や高速道路の渋滞情報をラジオに流すサービスである。
一度、センターでスタンバイすると、ほぼ仕事のしっぱなしらしい。
確かに個々のラジオ局に対応していると、休んでいる時間なんてないかもしれない。
で、ギャラはどれぐらいですかと聞くと、驚くほど安い金額。
何か、この種の仕事の報酬水準、下がりっぱなしではないだろうか。
最近、ニュースアナウンスもすべて外注というラジオ局も増えているようだが、こちらも仕事の大変さに比べてギャラが安すぎるなと思う。
タレントなんかいくらでもいる、これで嫌ならやめてもいいよと言わんばかり。
需要と供給を考えればこんなものなのかもしれないが。
さて、コミュニティFMである。
出演しているタレントさんには、どれぐらいのギャラが払われているのだろうか。
10年以上前だが、あるコミュニティFMから私に朝のワイド番組をやりたかったらやらしてあげるという話があった。
ギャラ次第ですと答えると、1ヶ月で10万円、ついでに局の近くに住むようにとのこと。
冗談でしょう、そんなの無理ですとお断りしたが、コミュニティFMとしては精一杯だったのかもしれない。
前にも書いたと思うが、コミュニティFMは雇用対策には全く使えないのが実感だ。
仕事の場は増えても、その仕事に金が付随しない。
金の支払われない仕事は、雇用とはいえないだろう。
若者に働く場をコミュニティFMはいくらでも供給できるはずだが、給料を払えないのでは地域の若者対策にもならない。
自治体は、一度これも雇用対策の一環だと考え、コミュニティFMに金をまわせばどうだろう。
公務員だと効率が悪いのかもしれないが、若者の雇用には結びつくと思うのだが。
それとも、コミュニティFMのような儲からない仕事に、そんな投資はできないということなのだろうか。
農協とか郵便局とか、それに似た雇用モデル、いくらでもありそうな気がするのだが。