混沌のラジオの世界
前の書き込みから2年近く経過しました。
このブログも、もう一つのブログも、2015年はあまり更新できずじまい。
発信する内容がないというよりも、ラジオの世界があまりにも混沌としていて、整理がつかないというのが本音ですかね。
前回書きましたコミュニティFMの手伝いですが、残念ながら9ヶ月ほどで終了してしまいました。
編成の都合で申し訳ないというお言葉をちょうだいしましたが、どうも不合格だったようです。
ちょっと、中味的にやりすぎたかなと反省しております。
コーナーの選曲、及び構成、それにゲストまで毎週お呼びして、挙句の果ては私まで喋り始めて。
違和感あったのかなあ、でも楽しかったし、それなりに充実もしておりました。
コミュニティのFMの現場を感じるのも、とても有意義な時間でした。
また機会があったら、お手伝いしたいなと思っております。
どなたかご要望ございます?
さて、その後1年あまり、ラジオの世界は少しずつ変化しております。
コミュニティFMの世界はどうでしょうか。
今、話題のV-Lowマルチメディア放送、確か、2〜3年前まで木村太郎さんが、逗子・葉山V-Low実験局に取り組まれていたと思うのですが、その後、話はTFM関連しか出てこなくなりました。
コミュニティFMが何らかの関与をするのかなと思ったのですが、そんな話もとんと聞かず。
関西でも、マルチメディア放送に興味をもっておられたコミュニティ放送があったと思うが、その後どうなったのだろう。
というわけで、全然整理できていない私でした。
また、時間があれば、更新します。
FM HANAKO
今年から、FM HANAKOさんのお手伝いを始めた。
土曜日のワイド番組「さわやかワイド824」で選曲などをしている。
やはり放送現場はいい。
あまりない予算の中で、皆さん日々努力されて放送を続けておられる。
もちろん、問題点がないわけではないが、個人的にはよくやっているなあと感心しているのが本音。
でも、リスナーは、やはり少ないと実感。
何人ぐらいいるのだろう、一度データベースみたいなものを作ればいいのにと思わないでもない。
ま、お手伝いする側の私、余計な口出しはしないつもり。
ところで、何故私がコミュニティFMのお手伝いを始めたかを少し書きとめる。
昨年から、老親の介護で大阪に戻っているからだ。
幸いなことに両親とも健在、でも、往々にして二人とも寝込んでしまったりするので、放ってはおけない。
デイケアサービスに送りだしたり、朝晩の食事など、色々介護することが多い。
とはいえ、デイケアに出してしまえば時間が余るので、何かできないかなと。
で、それならコミュニティFMのお手伝いでもさせてもらえないかなと思い、人づてにアプローチ。
紆余曲折を経て、FM HANAKOさんの土曜日昼間を担当することに。
何しろ、大阪守口市にあるHANAKOさんは歩いても通えるところにあり、私としてはウェルカムだったわけ。
(というか、他のコミュニティFMを手伝うのは現実的に無理)
ある人からは、そんな大手のFM局の方が何故コミュニティFMをなんて言われたが、私は気にしていない。
え?あんたじゃなくて、コミュニティFM側が迷惑?
扱いにくい、オッサンなんか要らんと思われているんじゃないか?
う〜ん、そうかもしれないなあ。
とはいえ、まだ2カ月も経っていないので、結論はこれから。
3月末で、すみません今後はご遠慮願えませんかと言われたら、またその旨、このブログに書きこむつもり。
さて、いつまで続くんだろうな。
久しぶりの書込み〜ちょっとだけコミュニティFM
2013年、初めての書込み。
長い間、コミュニティFMについてはあまり言及してこなかった。
今、皆さん、どうされているのだろう。
そう思って先日、あるコミュニティFMを訪問。
だからどう?と言われても困るが、元気に活動されているのを見て、よかったなと心から。
宝塚のコミュニティFMで活躍されていた方がお亡くなりになってから、気分的に疎遠になっていた。
私でも何かお手伝いできないかなと思っているが、今のところきっかけがうまくつかめないでいる。
何かありませんか?皆さん。
ということで、今日は別に書いているブログ、「フロムさんの大きなお世話〜プロデューサー逍遥記」をそのまま転記する。
放送現場を心から愛している、オッサンのぼやきとでも思って、お読みいただければ。
最近、そろそろ次のブログを書きませんかという声も減ってきたようだ。
面白いね、あまり反応がないと、こちらのモーチベーションも上がらずで、問題意識もあまり持たなくなってしまう。
このまま、普通なら消えてしまうのかなあ、それもちょっと癪。
がんばって、ブログを書いてみる、中味があるものができるかどうかは自信ない。
少し前だが、あるコミュニティFMを訪れた。
態々社長さんに応対していただき、色々ラジオについて語ったのだが、「すると、コンサルタントのようなお仕事をされておられるんですか?」と聞かれてしまった。
「い、いえ、私はコンサルタントじゃありません、プロデューサーという立場で、基本、放送現場の対応がメインです。」と答えたが、はたして真意は伝わったろうか。
コミュニティFM業界では、このコンサルタントという言葉がよく出てくる気がする。
私が育ったラジオ業界では、コンサルタントという言葉、ほとんど聞いたことがなかった。
コンサルなど必要がないというか、周波数さえ割り当てを受ければ、その日から儲かるというイメージが強かった。
多分、コミュニティFMも、認可されれば何とかなると思われていたような気がする。
それゆえ、会社を作る時に億単位の資本が集まったり、投資を行われたりした。
今なら、バカじゃなかろうかと思われる金の使い方を、その当時のコミュニティFMは当たり前のように行っていた。
このあたりのことは、私の別のブログ、「フロムさんの大きなお世話〜コミュニティFM編」に色々紹介されているので、お時間のある方はご参考までに。
さて、コミュニティFM業界に突然と跳梁跋扈しはじめたコンサルタント、何しろコミュニティFMを始めた人たちは、放送の現場は何とかイメージできても、実際どうやって会社を作り、どうやって運営していいのかわからない。
それゆえ、どうしてもコンサルタントにおんぶにだっこにならざるをえなかったのだろう。
結構なコンサル料とか放送機器の購入、設置、調整などでずいぶんな額を持って行かれたと聞く。
コミュニティFMに、そんなものオーバースペックだろうと思われるものでも、何故か本格的なプロ機器を欲しがるところが多く、結果的にそうなってしまったのだろう。
で、放送開始、なのに、さっぱり収入が伴わない。
コンサルタントって何だったんだ、今ではそう思っておられるコミュニティFM関係者も多いと聞く。
ま、そういうことで、今やコミュニティFMのコンサルタント業はあまり商売にはならなくなったようだが。
コミュニティFMのコンサルタント、まじにやったら大変だろうと思う。
コミュニティFMに必要なノーハウ、それは営業開発部門だと私は思っている。
早い話、マーチャンダイジングとマーケティング。
どんな商品を作り、どんな客にそれを売るのか、そのダイナミズムを教えるコンサルタントがいない。
これが放送局のビジネスモデルです、などと説明される方はおられるが、もはやその発想は古いというか、コミュニティFMには適用できないのではないかと思うことが多かった。
大体、コミュニティFMを売るにあたって、広告代理店と相談して云々なんてのは、営業をやったことがないのかと私でさえ疑問に感じることだ。
広告代理店が相手にしてくれるわけがない、地元の看板を売ることをメーンにしているところならともかく。
確かに、コミュニティFMで、地元の広告代理店がバックについているところだと、まだ相手にしてくれるだろうが、多分、それを実際に扱うとなると何らかの工夫をしないと無理だと気づいておられるはずだ。
何らかの工夫、これ大事だ。
それが、コミュニティFMのマーチャンダイジング、マーケティングに通じるのだ。
ここでは、くだくだしく書かないが、従来のラジオ業界の常識だけで、コミュニティFMを経営しようというのは無謀に過ぎるというのが、私のこれまでの意見である。
さて、コミュニティFMのことを書くつもりではなかった。
タイトルのラジオマンの悲劇と喜劇が泣くというものである。
で、ここでまた、村上春樹氏のエッセイから引用をする。
話はそこから始めよう。
何か客商売の基本を言われているようだ。「たとえ十人のうちの一人か二人しか貴方の店を気に入らなかったとしても、その一人か二人があなたのやっていることを本当に気に入っていくれたなら、そして『もう一度この店に来よう』と思ってくれたなら、店というものは、それでけっこううまく成り立って行くものなのだ。」(ロールキャベツを遠く離れて)
実際、バーを長く経営されていた村上さんだから、その結論には体験が裏打ちされているのだろう。
で、私、、ラジオ業界も同じだと思っている。
十人のうち一人、二人ではない、百人のうち一人や二人で十分だ、それがラジオなのだと。
聴取率、1%、2%の争いである、つまり百人いればそのうちの一人が聞いてくれれば、何となく維持できる、それがラジオなんだということを。
つまりは、多数等押さえる必要はない、少数をいかに顧客にするか、それがラジオの肝なのである。
なのに、現実にラジオがやっていることは何か。
常に多数にどうおもねるかばかりやっている、まるで100人のうち100人の人が聞いてくれるとでも思って、番組内容を決めている。
違うんだと思うよ、そんな多数を狙うより、少数派を狙う方が効率がいいんじゃない、そう思わない?
みんなが聞くようなものは、ラジオにはもはや必要じゃないかもしれない。
ま、安心して聞けるラジオというのはその通りだと思うけど、中味まで毒にも薬にもならないようだと果たして毎回聞いてくれる人がどれだけいるのかという話だよね。
ということで、しばらくそんな現場の悲劇と喜劇について書いていくつもり。
話が中途半端になった時は、どうぞご指摘あれ。
東京新聞記事(8/31)より
8/31の東京新聞の記事。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2012083102000133.html
「コミュニティーFM 不安解消へ手探り 災害時、地域情報を発信」
真っ当な内容だが、気になる点も多かった。
地域に密着した細やかな情報を発信できるコミュニティーFMが脚光を浴びており、災害の時にリスナーの役に立とうと苦心している。悩みの種は、受信エリアが狭いことなどからくる経営の苦しさ。コミュニティFMはよく、「受信エリアが狭いから売上が伸びない」と不満を語る。
しかし、受信エリアが狭いということで今の状況を語れるだろうか。
エリアが広ければ、売上が伸びるなんて私は思えない。
例えば、愛知県にあった外国語放送。
エリアは、FM愛知やZIP-FMより広かったはず。
なのに、業績不振でついに廃局。
エリア関係ない、結局コンテンツで支持を得られなかったにつきる。
これは、東京のinterFM、大阪のcocolo、福岡のLoveFMも同じ。
エリアは県域局よりも広い。
政府も、そうすれば外国語放送によるディスアドバンテージも何とかなるのではと判断した。
結果、エリアを広げても関係ないとわかったのではないか。
エリアが広いといえば、ラジオNIKKEI。
私の世代には日本短波放送と言ったほうがしっくり行くが、この放送、サービスエリアは極端にいえば全世界だ。
最近はradikoによって、全国のPCやスマホで聞けるようになった。
でも、売上が伸びているかといえば、よく放送が維持できているなと感心するぐらいだ。
衛星を使ったモバホ!は既にない。
全国、どこへ行っても、とりわけ車で高速道路をどこまで走っても受信できると喧伝していた。
エリアが広くなっても、支持されなければ売上なんか伸びない。
コミュニティFMは、災害時に有能だという意見は理解できる。
だが、平常時には誰が聞く?
エリアを広げれば、早い話県域放送なみになれば、経営は楽になると思っているのかもしれないが、ほとんどの局は月々の経費に見合う収入は得られないだろう。
コミュニティFMだから、これで済んでいると思ったほうが正解だ。
今はラジオに広告費を使うクライアントは減る一方である。
そんなシュリンクしている業界に新たに進出しようなんて、ありえないと思うのだがコミュニティFM関係者はそう思わないのだろうか。
「受信エリアが狭いから経営が苦しい」なんて言い訳、そろそろやめたほうがいい。
元々、商業放送として自立できるなんて疑問視されていたのだ。
それを、誰がそんな空気を作って行ったのかしらないが、地域のスポンサーをつければ利益は上がると思われ、多くの放送局に憧れていた人々をコミュニティFMの輪の中に巻き込んでいったのだ。
従来の商業放送ではない、地域の人々、地域共同体(自治体含む)に支えられるコミュニティFMと位置づけない限り、放送を維持できない。
業界人なら誰でもわかっていたことなのに、誰も口には出さなかった。
政府も同じだろう、電波の有効利用という観点から、経済界にばらまいたというのが真相だったのではないか。
最近では、V-high帯を利用したMOTTV。
あれ、どうする気?
全国津々浦々で受信できますよ、スマホさえあれば誰でもが簡単に見れますよ。
でも、今のところ、商売になりそうにないですね、本当、今後docomoさんは成算あるんですかね。
久しぶりに、コミュニティFM編に書き込みました。
皆さん、大変でしょうが、引き続き頑張ってくださいね。
コミュニティFMがAM局の混信対策に?
暑いですね。
最近年齢のせいか、代謝に問題があるようで、昼間はあまり仕事をしないようにしています。
昨年は体調不良で、本当に辛い日々が続きましたから。
気持ちを入れ替えるというか、今までのライフスタイルを修正するというか。
そんなこと、一々ブログで宣言することじゃないでしょうけども。
ということで、コミュニティFM編へは2ヶ月ぶりの書き込みです。
今日、こういうニュースに出会いました。
そうですか、混信対策に使うことが本土でも大っぴらにできるようになったんですね。
<KNB砺波FMに予備免許交付>
KNBラジオはAM放送の混信対策として、今年の秋から砺波地域でFMでも放送をすることになり、30日、北陸総合通信局から予備免許を受けました。
KNB砺波FM局は砺波市の夢の平スキー場の頂上付近に設置し周波数はFM80.1メガヘルツ、出力が10ワットです。受信エリアは砺波市や南砺市、小矢部市でこれらの地域では、外国の電波が混信して、KNBラジオが聴きにくい状態が続いていました。
混信対策としてFM放送を行っている放送局は沖縄を除くとKNBラジオだけで砺波地域のFM放送は平成3年から始めた新川地域に次ぐものです。
でも、全時間サイマル放送なのでしょうか、一部砺波オンリーなんてのもあってもよさそうですね。
コミュニティFMの電波の使い方、これから色々出てくるかもしれません。
問題は、もはやアナログの時代ではないという指摘が出始めたことですね、今後ラジオはどうなるのでしょうか。
そのあたりは、私のもう一つのブログに今後も書いていくつもりですので、興味のある方はまた時々お寄りください。
では、またいつか。
ラジオ制作者の心得
「フロムさんの大きなお世話〜コミュニティFM編」、3ヶ月近く何も書き込まなかったですね。
コミュニティFM関係者の皆さん、お元気ですか。
最近、本当にコミュニティFMの方とお話しすることが減りました。
先日、大阪守口市にあるFMHANAKOさんにお邪魔したのですが、結局責任者の方に挨拶できないまま帰路に。
というか、最近コミュニティFMに関してこれといった情報も持っていないものですから、声をかけても邪魔なだけだろうと思い、自重させてもらった次第です。
コミュニティFMでDJをやっている連中は、今もメールやツイッターで交流はしているのですが、私から何かを提起することは減りましたね。
頑張ってね、としか私からは言えない。
昨年の今頃は、身体の不調が激しくなりはじめたころで、私にはコミュニティFMがどうのと言える状態ではなかったのも確かでしたし。
さて、私の身体の調子が戻って、新しく始めたブログ「フロムさんの大きなお世話〜プロデューサー逍遥記」で現在「シリーズ ラジオ制作者の心得」というのを書いています。
「半歩前を歩け」
「1次情報に徹する」
「リスナーは見えていますか」等。
コミュニティFMの関係者の方にも参考になると思いますので、おヒマな時に覗いてみてください。
ラジオ業界、ますます混迷が深まり、関係者から出てくる言葉は後ろ向きな言葉ばかり。
「ラジオが消える日はいつ?」などと、前途を悲観する私の先輩の嘆きも聞こえてきています。
radikoの可能性を私は説くのですが、業界には注文をつける人が多く、ネットの中で自由に遊べるアプリとしてのradikoになるにはハードルがまだまだ高そうです。
エリア制限なんか早くやめるべきだし、いわゆるアクセスデータ(聴取率調査よりよほど価値あり)がリアルタイムに開示されるようにならなければ、話題にもならないと思います。
コミュニティFMがradikoに参加できるようになるかわかりませんが、一つのビジネスチャンスとしては検討に値するかもしれません。
その方法、興味のある方は私のメルアドに連絡していただければと思います。
さて、このブログに次回書き込める日はいつになるでしょうか。
最近はNACK5の仕事も、私のスタッフに任せっきりです。
他のFM局へも顔を出すことは2ヶ月に1回ぐらいですかね。
ほんと、あんまり参考にならないんですよ、皆さんと話をしていても。
新しい話題がないというか・・・いつからこんな情報を発信できないメディアになったんでしょうね。
では、また。