フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

番組収録に来て

番組収録の仕事があって、ある放送局にやってくると、事務所にはバイトの人以外誰もいない。 社員はすべて会議室に集まり全社会をやっているのだとか。 放送業界は現在危機であり、この4月からよほど頑張ってもらわないと会社は厳しいという話がメインらし…

ブランド・4

昨日、放送局のブランドを作ったのは広告代理店ではないか、と書いた。 その時は何気なくそう思ったのだが、ひょっとしたらこの指摘、本当かもしれない。 放送局のビジネスモデルは、放送局が作ったわけではない、そのほとんどが広告代理店が作ったのだとも…

ブランド・3

放送局には「進んでいる」というイメージがある。 いわゆる時代の最先端、そこに一番新しい情報が集まると思われてもいる。 そこで働く人も一流の人材だろうし、機材も一流、つきあう相手も一流だろうと漠然と思われていたりする。 そういった一流のイメージ…

ブランド・2

ブランドというタイトルをつけた書込みを2005-02-13にやっていた。 そこから少し引用してみる。 ブランドとは信頼性であり、品質保証であり、持続性である。 あの放送局の名前が入っているのなら安心だ、というブランドである。 最近で言うと、J−WAVEな…

ブランド

ある人から相談を受けた。 タレントの修行の場にしたいので、コミュニティFMを紹介してほしいと。 お金は?と聞くと、「いえ、無料で結構です。」と返事。 いや、こちらからお金を出せますかという意味なんだけどと答えると、「はあ、お金がいるんですか?」…

JAYWALK

今日、放送局にいるとJAYWALKがゲストに来るという。 へえ〜、久しぶりだなあと思い、スタジオに顔を出しに行く。 そこには、ボーカルの中村耕一さんが昔のままの顔でそこにいて、私の仲間だったマネージャーのK君が昔よりはるかに温和な顔をして私を迎えて…

雑感

昼間、車に乗りながらコミュニティFMを聞く。 音楽がただ流れているだけなので、どこの局かわからない。 最低限、局の名前がテキストでチューナーに表示できるようになればいいと思う。 FMならそれぐらいできるだろう。 それが何故デフォにならないのか…

がんばれDJ諸君

コミュニティFMの番組を作っている私の知人のところにいると、4月から番組に出演するという新人タレント君が二人やってきた。 しばらく新番組の構成などについてレクチャーを受けていたが、そのうち自分達がどんな番組をやりたいかを強く主張し始めた。 音…

無用の用

放送局の編成局長と話をする。 今期の命題は、制作経費をどれだけ落とせるかだという。 昨年も同じことを言っていなかった?と聞くと、今年はそれ以上だ、とにかく無駄と解釈できるものは、重箱の隅をつついてでもカットしないといけない、のだそうだ。 でも…

インターネットラジオ・5

今日もNHKのインターネットラジオでニュースを聞きながらこのブログを書いている。 ユーザーとしての率直な感想は、「これこそユビキタス」というところか。 どこでもいつでも気軽に聞きたいラジオを聞くことができる、それがインターネットラジオの魅力では…

ラジオの魅力

今日、4月スタートのFM番組を収録した。 ファッション・リーダーとしてよく知られている女性タレントが出演している。 マイクの前で彼女は思わず叫んだ。 「うわあ、まるでラジオ番組みたい!」 「ラジオ番組みたいじゃなくて、ラジオ番組だよ!」と突っ込む…

ある担当者

少し前の話だが、あるラジオ局のマルチメディアの責任者と話をする機会があった。 私は、ネットを使って今後どんなビジネスが考えられるかを話し合うつもりだったが、結果は惨憺たるものだった。 ラジオ局のマルチメディア担当ともあろうものが、何もわかっ…

IPラジオの部屋

遅れているといわれるかもしれないが、今日始めて「IPラジオの部屋」というサイトを知った。 はてなダイアリーにも「IPラジオの部屋とは」という項目があり、「世界中のインターネットラジオのリンク集」と説明されている。 で、今私はNHKラジオの7時の…

日曜日なのに

最近、完全に休むという日がありません。 毎日何らかの仕事、このシーズン、放送局の改編期ということもあって、何かと慌しいかぎりです。 それでも、とにもかくにもこのブログを続けていられるのは、皆さんからの大変参考になるコメントや励ましのメールが…

インターネットラジオ・4

昨日のitmedia newsに次のような記事があった。「ビートルズをオーディションで落としたスカウト担当者は長らく、『音楽業界で史上最大の判断ミスを犯した人物』とされてきた。 だが米音楽誌Blenderが先日発表した『音楽業界史上最大の失策トップ20』のリス…

インターネット・ラジオ・3

今日、ある芸能プロダクションに行き、4月からの番組のフォーマットを打ち合わせてきた。 中で、ひとつのプランとして、番組の一部をサーバに置き、ウェブユーザーにも番組を楽しんでもらう話をした。 しかし、プロダクションの反応はこうだ。 うちは、某音…

インターネットラジオ・2

インターネットラジオを昨日取り上げましたが、こちらも皆さんの関心事だったようで思った以上のコメント、メールをいただきました。 コミュニティFM関係者にとっても、気になる分野だったようです。 蛇足かもしれませんが、sparkさんのコメントの中で、私を…

インターネット・ラジオ

放送局がネットを活用するという話になると、一番に思い出すのがインターネットラジオだろう。 ポッドキャスティングというダウンロード型の手ごろなネットラジオもあるし、OTTVAとかJ-WAVEのインターネットラジオも話題を集めている。 文化放送などのアニメ…

ネットの活用

私の本業はITのマネジメントだとプロフィールに書いた。 もちろん、今もその業務は継続しているわけだが、昨年ぐらいから放送業務関連の割合が増えていて、とてもITやっていますというような状況ではない。 時々、IT系の方が、こんなシステムを作ったのです…

弔意

広川太一郎さんがお亡くなりになりました。 広川さんといえば声優ということになりますが、私的には「レコパル音の仲間達」の進行役として印象に残っています。(「空飛ぶモンティパイソン」のエリック・アイドル役も印象深いですが) FMレコパル提供の番…

コミュニティFMなんかいらない?・5

皆さんのコメント本当にありがとうございます。 J-WAVEを評価する、評価しないで皆さんの議論がなされていることに心から敬意を表したいと思います。 私も、考えさせられることが多かったですね。 いえ、それ以上かもしれません。 不用意なことはもはや言え…

コミュニティFMなんかいらない?・4

私はずっと都会生まれ、都会育ちなので、地方の方が時々言われる「J-WAVEが聞けなくなるのでコミュニティFMがなくなると困る」という気持ちがあまり理解できない。 地元の情報より東京の情報の方が聞きたいというのはどういう心境なのだろう。 東京の情報を…

コミュニティFMなんていらない?・3

某コミュニティFMで番組を作っている知人から聞いた話である。 今度の改編で、採算性のない番組は全部やめるという方針が決ったのだが、ついては貴方の番組もその対象である。 今のままでは番組を続けるのは難しい。 継続を要望されるのなら、スポンサーをつ…

灯りをつけましょ

今日は、ひな祭りの日でしたね。 朝からずっと放送の仕事でバタバタしておりました。 ラジオ業界はますます金がなくなり、制作費カットの至上命題が以前にも増して、現場につきつけられているようです。 でも、制作者は絶望をしてはいけないと思いますよ。 …

コミュニティFMなんかいらない?・2

ニーズがあってこそ、ビジネスは生まれる。 放送局を作りたい、番組を作りたいというニーズはあっても、その局を聞きたい、番組を聞きたいというニーズは限定的であると私は思う。 それゆえ、コミュニティFMに対するユーザーとしてのニーズがそれほどあると…

コミュニティFMなんかいらない?

少し根本的な話をしたい。 コミュニティFMって、どれだけリスナー(あるいはカスタマー)に支持されているのだろうか。 前にも書いたと思うが、「コミュニティFM?何それ?」という声が相変わらず多い。 「あなたはコミュニティFMを知っていますか?」とい…