フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

私的暴論

コミュニティFMで面白い番組を作るには、どうしたらよいか。
遠回りな話で恐縮だが、一つのプランを考えた。
面白い番組を作るためには、面白い番組を作るディレクターが必要だ。
一人だけというのでは競争原理が働かないので、せめて2人のディレクターは育成したい。
2人の優秀なディレクターを作るには、10人のディレクターをまず集めないといけない。
2・8の法則というのがある。(別名「パレートの法則」。正規分布を考えれば当り前だが)
優秀なディレクターの発現率は、10人のうち2人。
そこで、コミュニティFMはディレクター10人分の人件費が必要になる。
人材は若い人から採るということで、年収にして300万必要。
10人だから、3000万の人件費が最低必要になる。
その中から、優秀なディレクターが2人生まれる。
彼らが面白い番組を量産しはじめたら、年収はせめて500万円に上げる。
それが、コミュニティFMとしての投資である。
拡大再生産基調に入れば、彼らは次々に話題の番組を生み出し、ますます売上は上がり、年収も増える。
上昇スパイラルは、すべてを癒す。
ダイエーの生みの親、中内功氏の「売上はすべてを癒す」という言葉に対応するとでもいうか。
で、ふと思ったのだが、このスパイラル、ゲームソフトを作る時とか、「まぐまぐ」とか、この「はてな」とか「ミクシィ」とかで起こったことではないか。
制作マンを10人雇えば、2人は優秀な作品を作る。
後は、その優秀な2人に投資を集中し、さらに上昇スパイラルを・・・。
この2人は別に固定的に考える必要はない。
常に、10人程度の制作集団を抱え、その競争関係の中から、2人の専門家が生まれる構造を作り出す。
それは、ボランティアに置き換えるのは不可能。
また、いくら若年層とはいえ、拡大再生産が担保されないような報酬では、競争関係も生まれない。
とにかく、機材にムダに金をかけるよりは、人に金をかけること。
クリエイティブ集団を自前で抱えない限り、情報企業の未来はない。
などと、勝手な理屈を書いてみたのだが、コミュニティFMの現場の方には机上の空論としか思えないかもしれない。
本気で、そう思っているのですか?と聞かれると、ちょっと口を濁すかも。
まず、投資ありき、少なくとも私はそう思っていることは確かだ。