フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

若者とラジオ・4

7/25の朝日新聞夕刊「ラジオの時代」では、あるNHKプロデューサーの言葉を引用している。
「悩ましいですね。下の世代に広げないと未来はないが、高齢者はリスナーの核。」
だから高齢者にラジオのターゲットを置きつつ、若い世代にもアピールしないとということのようだ。
といっても、NHKラジオの言う、下の世代のターゲットは、30代〜40代の女性と言う話。
NHKにとって、20代以下の世代など、考えようもないかもしれない。
ラジオが若者をターゲットにしても、聴いてもらえる自信があまり感じられない。
しょせん、若者はラジオは聴かない。
若者をターゲットにしても、番組の成功率は落ちる。
なら、最初から若者をターゲットにするのはやめよう。
例外は、アニメ系の声優が出る番組とか一部のアイドル出演番組。
とはいえ、昔ほどリスナーはつかない。
スポンサーも数えるほど、数字がとれなければ仕方がないといえばそれまでだが。
ロッテとか森永とか、アイドルに関係するクライアントは昔は多かったが、今は数えるほどしかない。
電化製品なんか、アイドルを広告搭にすることによって売上を確保していた。
今は、アイドルを前に出している電機メーカーなど、ほんの一部である。
ラジオは、アイドルにとっては登竜門だった時代はあった。
レコード会社が金を出して、アイドルが出演できる番組枠を買っていた。
今でもそんな番組がないわけではないが、アイドルのためというより、ロック系のミュージシャンの為と言うことが多い。
でも、もはや若者はラジオを聴かないとしたら、業界は何のためにこんな番組に金を出しているんだろう。
放送局とのお付き合い費?あ、そうならわからないでもない。
しかし、局側に若者を引き付けようという意思が最近ほとんど感じられない。
若者が何を望んでいるか、ラジオにどうあってほしいと思っているか、感度の鈍い局の制作マンには感じ取れないようだ。
何度も言っているじゃないか、若者が飢えている情報を提供できないからだっって。
いえ、若者は情報に飢えていませんよ、彼らはおなか一杯なんです、飽食の動物には、新しい餌なんか見向きもされませんから。
そうだろうか、若者はもはや飢えていないのだろうか。
この話はまた明日にでも。