フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

若者はラジオを聴かない

「若者はラジオを聴かない」、そう言われて久しい。
ラジオを若者は必要としていないともいえるし、ラジオが若者の知りたい情報を提供できていないともいえる。
同様に、「若者は新聞を読まない」とも言われている。
ネットで十分という意見もあるが、それ以上に若者の活字に対するニーズが弱いということもあろう。
じゃあ、テレビは若者のニーズに応えているか?
7/15の日経BPnet「午後4時のテレビ産業〜落日の危機」にはこうある。
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/news/080715_4pm/


テレビの視聴時間には、年齢別に大きな格差がある。高齢者ほどテレビの視聴時間が長く、若者はそれほど長時間テレビを見ていない。しかもこの格差は、年々拡大する傾向にある。高齢者のテレビ視聴時間が増加し、若年層の視聴時間が減少しているのだ。
(中略)
特に減少が著しいのが、若い女性の視聴時間だ。10代、20代、30代の女性のテレビ視聴時間は、2000年から2005年の5年間で10%以上減少している。若い女性視聴者は、テレビ業界では「F1層」と呼ばれ、最も広告価値が高いセグメントとして位置づけられている。ところが肝心なF1層は、テレビの視聴時間が短いうえ、更なるテレビ離れも進んでいるのである。
若年層においては、ネットや携帯電話やゲームなどが、テレビの視聴時間を奪っており、この傾向は今後も継続すると見込まれる。そして若年層のテレビ離れが続けば、将来的にテレビが衰退に向かう可能性も高まることになる。
テレビの視聴率自体は、表面上減少していない。だがその中身は確実に空洞化している。そしてテレビの消費マーケットに対する影響力は、衰えつつあると認識されるのである。
「いずこも同じ秋のゆふぐれ」のようだ。
若者を広告のターゲットとして考えるなら、もはやどのメディアが優位であるということは言えなくなっているのかもしれない。
明日からしばらく、若者とラジオについて書いてみることにしたい。