フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

インターネット・ラジオ

放送局がネットを活用するという話になると、一番に思い出すのがインターネットラジオだろう。
ポッドキャスティングというダウンロード型の手ごろなネットラジオもあるし、OTTVAとかJ-WAVEインターネットラジオも話題を集めている。
文化放送などのアニメ系もネットに極めて親和性が高いコンテンツである。
が、これらのインターネットラジオ、どこまでビジネスとして成立しているだろうか。
私の見るところ、本業の放送が利益を上げているからサービスが継続できているのではないかと思うのだ。
親会社(役所)がしっかりしているから、コミュニティFMのような脆弱なビジネスが継続できているという構造と似ているような気がしないでもない。
インターネットラジオ(orポッドキャスティング)は、副次的なサービスとしては成立する。
しかし、それだけでビジネスが成立するには、未だ市場は未成熟なのではないかと。
どうも、これからしばらくインターネットラジオがビジネスになるとは到底思えないというのが私の実感だ。
著作権の問題も存在して市場の開拓がうまく行っていないというのも事実だが、それ以上にライフスタイルの定着が感じられないのである。
だいたい、音源のダウンロード配信が活発化しているなどとマスコミが書き立てているが、ダウンロード配信で業界が潤うかというと私は懐疑的である。
着メロにしても着歌にしても使う人は多いし、そこそこ新しい収益源として参入している業者も多い。
しかし、じゃあそういった音楽事業で大いに儲かっている会社がどこかあるだろうか。
ダウンロード配信がCDの販売高を越えるなどという話をよく聞くが、それがバラ色の未来を予感しているかというと、それは又別の話のようである。
音楽業界は、今までのようなビジネスモデルでないと、商品の再生産がうまく行かないという矛盾を抱え込んだまま、ダウンロード配信に乗り出してしまったといえる。
もちろん、インターネットラジオの話など、考慮する余地もなしかもしれない。
さて、私は今の段階ではそう思うのだが、皆さんの意見はどうだろうか?