ネットの活用

私の本業はITのマネジメントだとプロフィールに書いた。
もちろん、今もその業務は継続しているわけだが、昨年ぐらいから放送業務関連の割合が増えていて、とてもITやっていますというような状況ではない。
時々、IT系の方が、こんなシステムを作ったのですがどう活用すればいいですかとか、こんな需要はありますかと問合せを受けるのだが、「すみません、今は時間がないので。」と消極的な返事しかできなくなっている。
放送よりもITの方が仕事としては利益が出ることはわかっているのだが、今はとにかく放送関係者との応対に時間を割いている日々だ。
さて、その放送関係者と応対していて痛感するのだが、ほとんどの方が「ネットの活用」について、具体的なイメージを持っていないのだ。
ネットビジネスは、そんな矮小なものではないのにと思いながら、放送局のウェブサイトに関する情報交換をしている。
ウェブサイトに金がかかりすぎるから、何とかしたい。
もっと安くできるだろう、何かをしようと思えば一々金をとるのはおかしい、そう思わないか？と彼らはよく私に問い掛ける。
そうですねえ、と適当に相槌を打つのだが、本当は「ウェブサイトとは、そういう類のものではない。金をかければかけるほど、利益は生まれるのだ。それがわからないのなら、ウェブサイトなんかやめたら。」と思っている。
放送局は一つのブランドである。
そのブランドを使えば、簡単にポータルサイト化できる。
楽天や、ライブドアなどが苦労した時間を簡単に乗り越えることができるはず。
しかし、持てる者は、自分が実際に持っているものの価値を知らないものだ。
ということで、しばらく放送局にとってのネットの活用について書いてみることにする。
別に、具体的な答えを持っているわけではないので、皆さんの意見なども交えながら一緒に考えてみたいと思う。