フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMなんかいらない?

少し根本的な話をしたい。
コミュニティFMって、どれだけリスナー(あるいはカスタマー)に支持されているのだろうか。
前にも書いたと思うが、「コミュニティFM?何それ?」という声が相変わらず多い。
「あなたはコミュニティFMを知っていますか?」というアンケートをとれば、果たしてどれだけの人がイエスと答えるだろう。
知っているとか知らないという問題ではない、はなから興味がないのだという気もする。
電波行政的には、コミュニティFMの存在意義ははっきりしているし、あえてここでは書き込まない。
ただ市民的には、「そんなの関係ない」という受け取り方なのではないかと。
自分も電波を出したい、放送局を持ちたいと思っている人はこちらもまだまだ多い。
こういう風にすれば、手軽に放送局を持てますよ、どんどん申請してください的なニュアンスで受け入れられていた時もあった。
ただし地域の利益につながるような放送をしてくださいね、という要望が付け加えられるだけだったと思う。
ただ、実際やってみると開局に金がかかるし、その後の維持費もバカにならない。
とても、手軽に放送局を持てるという話ではなかったのだ。
放送局はそれ自体が儲かるビジネスだという思い込みも、後の選択を間違わせたのだろう。
今は比較的バックボーンがしっかりしているところは、何とか経営的バランスを保ちながら存在しえている。
しかし、そこには正のスパイラルが存在しているわけではない。
負のスパイラルを内包しながら、他のビジネス(あるいは行政的施策)によって支えらているというべきかもしれない。
良くある話だ。
やっていることそれ自体には意義があるが、経済的価値は生まない(早い話、金にならない)ということだ。
金にならないが意義があるのなら、それは行政的に処理すべきことだと私は思っている。
民営でやる以上、それが独立して採算を得られるというのが基本でなければならない。
その矛盾を糊塗するために、ボランティアだの補助金だのNPOだのと言っているのだとしたら、そろそろ根本的な問題整理が必要ではないかと思うのだが、皆さんの意見はどうだろう。
この話、しばらく続けたいと思う。