フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ある担当者

少し前の話だが、あるラジオ局のマルチメディアの責任者と話をする機会があった。
私は、ネットを使って今後どんなビジネスが考えられるかを話し合うつもりだったが、結果は惨憺たるものだった。
ラジオ局のマルチメディア担当ともあろうものが、何もわかっていない。
上辺だけの知識、上辺だけの理解。
古くさいホームページ幻想を未だに持っていて、一昔前の常識を前提にビジネスを語ろうとする。
いや、彼は全くわかっていないわけではない。
バナ−はもはや商売にならないのは理解しているようだし、放送局程度のアクセスはゴミみたいなものだという認識も持っている。
ただ、悲しいかな、その情報は代理店から指摘されて初めて知ったものだ。
経験の中から自分でそういう結論を持ったわけではない。
そういう人は、結局知識として脳に情報をキープしているだけだから、ほとんど応用がきかない。
私の感触では、その人は代理店という権威からそう言われたので、その情報を信じたのだろう。
多分、私が言ったのでは、相手にしなかったと思われる。
だいたい、ラジオ局の人間にネット関連のイノベータ−層は驚くほど少ない。
最先端の情報を持っているものは数えるほどだし、私ぐらいの知識しかないものでも、ラジオ局で情報交換する相手を探すのは困難だ。
「〜という言葉を知っていますか?〜という意味がわかりますか?〜が〜というシステムを開発しているのは知っていますか?」
「いえ知りません、いやよくわかりません。」
そんな返事ばかりが返ってきたら、それ以上に話を続ける意欲はなくなる。
少しは勉強したらなどと言おうものなら、「よけいなお世話だ!」と逆ギレされかねない。
ましてや、インターネットラジオなど・・・。
みなさんのコミュニティFMではどうだろうか。