フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

弔意

広川太一郎さんがお亡くなりになりました。
広川さんといえば声優ということになりますが、私的には「レコパル音の仲間達」の進行役として印象に残っています。(「空飛ぶモンティパイソン」のエリック・アイドル役も印象深いですが)
FMレコパル提供の番組でしたが、そんなFM誌があったことすら知らないという若い人たちも多くなりました。
なまずマーク、カセットのインデックス、エアチェック、知っている人と知らない人で世代がわかりますね。
かってのFMは、音質を強調していたせいか、声に味のある人、深みのある人が出演する番組が多かったようです。
神太郎さん、高山栄さん、矢島正明さん、若山弦蔵さん、小林克也さんもそうですね。
FM大阪では、田中正美さん、川村尚さん(デデ、現在は龍一)、女性では壇上英子さんも味のあるいい声でした。
FMが出演者に声の深みを要求しなくなったのはいつからなのでしょう。
良い声の人は、総じてアドリブがきかないので、完全台本にしないといけない、制作費がカットされ構成作家が使えない以上、彼らの出番も減るしかないと言う人もおられました。
そうかもしれませんね。
子供の頃なじんだ声、たとえば滝口順平さん(私にとってはクマゴロー)、熊倉一雄さん(今ではポワロかな)の声を聞くと、安心するといいますか、ゆったりできるのです。
FM放送が本当はもっと安心感とか、癒し感とかを与えてくれるメディアだったら、もっと聞くのにと思わないでもありません。
でも、どうして良い声の人は、アドリブがきかないのでしょうね。
頭の回転が速くて、当意即妙に答える人って、総じて声が高いように思うんですけど、どうなのでしょうか。
とはいえ、こうして耳になじみのあった声優さんが段々私の前から消えていくのは淋しい限りです。
慣れ親しんだ声ほど、忘れがたいものはありませんから。


明日は、私事のために休みます。ご了承ください。