フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ブランド・2

ブランドというタイトルをつけた書込みを2005-02-13にやっていた。
そこから少し引用してみる。


ブランドとは信頼性であり、品質保証であり、持続性である。
あの放送局の名前が入っているのなら安心だ、というブランドである。
最近で言うと、J−WAVEなどのブランドがついたものには、若い世代を中心に一定の信頼性があるようだ。
だから、コミュニティFMも、地域で信頼されるようなブランドになれば、それを使ったビジネスというのも成立するのではないだろうか。
軽く書いてしまったが、この類の話を放送関係者にしてもイマイチ反応が鈍かったりする。
ブランドとかブランディングという概念を持ち出しても、それが今の自分とどんな関係があるのという顔をされるとこちらもやる気がなくなってしまう。
少しマーケティングを学べばわかりそうなはずなのに。
昨日、「小なりといえど凛として矜持を失わず」という表現をしたが、ブランドというのは本来そういうものなのだと思う。
昔風にいえば「のれん」である。
国でいえば「国旗」かもしれない。
それがあるからこそ、コンプライアンスという概念も生まれれば、信用(信頼)という言葉も生きてくるというものだ。
それを汚してはならない、お客様はそれを信頼してくれるから態々うちを選んでくれるのだと。
ラジオの媒体価値が落ち始めたということは、ブランド力が落ち始めたということでもあり、「のれん」の価値も下がってきたということだ。
放送を始めた途端にブランドが生まれるという時代は、もはや終ったと考えた方がいいのではと思う。
ブランドの作り方を実は知らなかったラジオ業界。
そんなことさえ、気づき始めたのはつい最近のことなのだから。