フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

インターネットラジオ・5

今日もNHKインターネットラジオでニュースを聞きながらこのブログを書いている。
ユーザーとしての率直な感想は、「これこそユビキタス」というところか。
どこでもいつでも気軽に聞きたいラジオを聞くことができる、それがインターネットラジオの魅力ではないかというのが私の意見だ。
誰でもそんなニーズをラジオに求めているかどうかは今のところわからない。
端末がユビキタス的ではない現状では、私の意見は一部の意見ということにとどまるしかないだろう。
ビジネスとして成り立つかどうかは未知数だし、皆さんが指摘しているようにインターネットラジオが普及すれば今のラジオ局のほとんどが維持できなくなることもありうることだ。
ただ、最近私達の中で言われることなのだが、インターネットはロングテール的なニーズに対応することができるのは強みだが、いわゆるマスニーズへの対応は一般的なラジオには劣るのではないだろうか。
もちろん、インターネットラジオの端末が今のラジオのような簡便性を持つようになれば違うかもしれないが、今のところインターネットラジオは誰でもが気軽に聞けるようなレベルまでには達していない。
言わば、ラジオの補完機能としては成立するが、それだけが独立してラジオ並に利益を生み出せるほど成熟してはいないということだ。
ラジオのビジネスモデルを横すべりさせても成立することはまずないだろう。
Gyaoがテレビのような番組を毎日流しているが、テレビ局のようにビジネス的に成功しているとはとても思えないのとそれは似ている。
今の状況をどこかで突き抜けることができれば、新しいインターネットテレビの世界が開けるかもしれないが、それがユーザーのど真ん中に置かれるようになるには、まだまだ越えなければいけない壁が多そうである。
ただなら聞くが、金払ってまで聞くほど、インターネットに魅力は感じないという人も多いのではないか。
本当はNHKあたりが、インターネットラジオ放送の世界を独自に切り開いてくれれば、新しいエンタテイメントとして普及するかもしれない。
さて、そんな意欲が今のNHKにあるかどうか。
私は、実は少しだけ期待しているのだが、さて・・・。