フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオの魅力

今日、4月スタートのFM番組を収録した。
ファッション・リーダーとしてよく知られている女性タレントが出演している。
マイクの前で彼女は思わず叫んだ。
「うわあ、まるでラジオ番組みたい!」
「ラジオ番組みたいじゃなくて、ラジオ番組だよ!」と突っ込むディレクター。
テレビではしょっちゅう顔出ししているが、ラジオ番組を一人で仕切るのは初めてらしい。
彼女の中では、今はテレビよりもラジオの方が魅力的のようだ。
自分ですべてがハンドリングできる錯覚に陥るらしい。
そういう錯覚は別に悪いわけではないので、しばらく放置。
何か脱皮できるきっかけになってもらえれば、プロデューサーとしてこれほど嬉しいことはない。
私はこの欄でコミュニティFMも含めて、ラジオ業界に色々苦言を呈しているわけだが、その裏側にはラジオの魅力を十分に感じている私がいるのだと思う。
ラジオはこんなに素敵だ!
その魅力を感じてくれている人には無条件で手を差し伸べたくなる。
ラジオの魅力をわからないまま、業界をぐちゃぐちゃにする連中は心底嫌いである。
ラジオを私物化する連中も嫌いだし、それをステータスにする連中も同じだ。
ラジオの魅力は、その空間をリスナーと共有できるからこそだと私は思っている。
共有された空間の中で自己実現を果たせるから楽しいのだ。
独り善がりの世界で、自分だけ快楽を得ようとしているのを見るのはあまりにも醜悪である。
コミュニティFMも、そんなラジオであってほしくないのは言わずもがな。
ラジオの本来の魅力を損なわないように、気をつけて扱ってほしいと切に望む。