フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

「radiko」関連サービス、個人開発者が続々

radikoのネットユーザーへの評判は上々だ。
これこそ、私たちが待っていたメディアだという高揚感がインターネットの世界にあふれている。
ITmedia Newsには次のような見出しで、その盛り上がりを報じている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/19/news070.html


AM・FMラジオをPCで聴ける「radiko.jp」が人気だ。radikoを便利に使うための非公式サービスを個人開発者が続々とリリースするなど盛り上がっており、ラジオの魅力が再確認されている。
詳しくは各自アクセスして確かめてもらいたいが、私も既にその恩恵を受けて、radikoのサイトに行くこともなく、デスクトップの右上に小さく置かれたガジェットで直接放送を楽しんでいる。
とにかく、局側というか放送の供給側は供給の論理でウェブサイトを構築している。
しかし、それに飽き足らない個人開発者たちは、いわゆる消費者側の論理で無駄なものをカットし、さらに便利な機能を加味してアプリを公開しているというわけだ。
なにしろ、「Radika」という簡易な録音サービスまで用意されているわけで、放送局側がほとんど予期していなかった結果がネットの世界であっという間に現出したのだ。
ITmediaは、こう結論づける。

 radikoAPIも公開していない試験サービスにも関わらず、スタートから1週間も経たないうちに周辺サービスが盛り上がっており、PCでラジオを聴ける環境がいかにネットユーザーに待望されていたかを証明している。radiko人気は、“ラジオ復権”の切り札になる可能性を秘めていそうだ。
ラジオ復権、ま、確かにそうかもしれない。
ただひとつ危惧がある。
それは、このネットユーザーたちが勝手にアプリを開発して、ラジオ局側が本来自分のサイトのサービスとして用意し、ビジネスチャンスを目論もうとしていたことを阻害しないかということ。
「何をリスナーが勝手なことをやっとるんじゃ。」というラジオ局の非ネットユーザー(特にお偉方)から、そのうち文句が出てくるのではないか。
何しろ、彼らはまだネットビジネスの怖さをわかっていない。
リスナーが、ラジオサービスの従順な受容者であるという考え方を変えてはいない。
radikoのサービスが多くのリスナーを生めば、その利益はラジオ局側に全て帰ってくると漠然と思っているのではないか。
多分、そんなことはないだろう。
これで利益を得る勢力として、ネットユーザー側のアプリ開発関係者が新たに生まれてくるような気がする。
彼らは、放送局に働く下請け労働者ではもはやない。
放送局員が非放送局員を搾取すると揶揄されかねない現状は、ネットの世界にはそのまま引き継がれない。
新しいビジネスモデルの構築が必要、その問題は、radikoを通じてさらにラジオ関係者を悩ますのではないだろうか。




昨夜、fmosakaの深夜番組「湊町音楽市場」で、Ustream中継が行われ、twitterも深夜にも関わらず賑わった。
http://fmosaka.net/851info/twitter/
私も東京からPCでウォッチしていたのだが、思った以上に画質もよく音も調整すればまあまあ無理なく聞こえてきた。
大阪では、大々的にUst中継はこれが初めてということで、ネット関係者も注目していたようだ。
来週も引き続き、Ust中継をやると番組で宣言。
だが、ついでにDJの小嶋晶子さんは、「残念ながら来週でこの番組は終了です。」と告知。
スポンサーのつかない番組は、すべて終了という方針らしいと誰かがtwitterでつぶやいていた。
何か納得できないものが残ったのだが、これでいいのだろうか。