フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

radiko、公式非公式

radikoがセキュリティを強化し、非公式なアプリでは聴取できないようになった。
iPhoneradikoが聞けるようになって、ラジオに対する興味が増したという声も多かったが、その熱が今回の局側の対応であっという間にさめてしまった。
未だに、議論がtwitter上で行われている。
今回のセキュリティ強化はやりすぎだという意見、いや秩序を守るには当然だという意見。
議論は大いに結構なのだが、やっぱりラジオ業界はダメだと言って、優秀なネットユーザーが興味を失ってしまったとしたら残念なことだ。
3/20のこのブログで私は、次のように書いた。


ただひとつ危惧がある。
それは、このネットユーザーたちが勝手にアプリを開発して、ラジオ局側が本来自分のサイトのサービスとして用意し、ビジネスチャンスを目論もうとしていたことを阻害しないかということ。
「何をリスナーが勝手なことをやっとるんじゃ。」というラジオ局の非ネットユーザー(特にお偉方)から、そのうち文句が出てくるのではないか。
何しろ、彼らはまだネットビジネスの怖さをわかっていない。
リスナーが、ラジオサービスの従順な受容者であるという考え方を変えてはいない。
radikoのサービスが多くのリスナーを生めば、その利益はラジオ局側に全て帰ってくると漠然と思っているのではないか。
多分、そんなことはないだろう。
これで利益を得る勢力として、ネットユーザー側のアプリ開発関係者が新たに生まれてくるような気がする。
彼らは、放送局に働く下請け労働者ではもはやない。
放送局員が非放送局員を搾取すると揶揄されかねない現状は、ネットの世界にはそのまま引き継がれない。
新しいビジネスモデルの構築が必要、その問題は、radikoを通じてさらにラジオ関係者を悩ますのではないだろうか。
公式なアプリであれ、非公式なアプリであれ、それが新しいニーズを生み出すのであれば、その動きは大切にしたい。
公式でなければ守れないものもある。
だが、公式だけでは、発想も限定的になる。
だから、アプリを作る際には、こういう制限をかけてやってくださいというお願いがradiko側からあってもよかったのでは。
いずれ、公式のアプリを作るからそれまで待てでは、ネットユーザーは納得しないのではないだろうか。
とりあえず、現状の感想を書いてみた。
引き続き、radiko側の動きを注視していきたい。