フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

FM貝塚

昨日の朝日新聞夕刊大阪版に「学校応援FMピンチ 不況で閉局決まる 大阪・貝塚」という記事があった。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201008280080.html
FM貝塚が10月で閉局になるという。
不況で思うようにスポンサーが確保できなかったと理由が書いてあった。
不況でなくても、はたしてスポンサーが確保できたか、そのあたり疑問という人も多いかも。
FM貝塚については、「地元貝塚高校の新旧生徒会長がコンビでDJをやって、評判になっている」局として紹介したことがある。
http://d.hatena.ne.jp/from3/20070907
学校とタイアップした編成というのは、私も何度かこの欄で書いた。
コミュニティFMの一つの生き方だろう。
だが、ある人もコメントしていたが、そのための金はどこから来るのかを明確にしておかないといけない。
番組を流しながら、その費用をリク―プするのが商業放送の基本だ。
自治体の補助金等で埋めるのなら理解できるが、スポンサーを確保してとなるとそれなりのノーハウが必要になる。
仄聞するに、そんな強固なノーハウはなかったようだ。
開局の時、私の友人の貝塚市民ですら、地域にコミュニティFMができるという事実を知らなかった。(ちなみに彼は某放送局の社員)
開局を優先してしまい、後の問題は局を運営しながらと考えたのかもしれない。
典型的な「何とかなるだろう」シンドロームと言えるのではないか。
2006年開局、2010年閉局。
しっかりしたノーハウを持っているところは、リスクを抱えながらも安定した局の運営をされている。
しかし、どのコミュニティFMもそうだとはいえない。
これから閉局するところは、じわじわと増えていくかもしれない。
広域局が閉局する時代には、それもまた仕方のないことなのだろう。
残念なことではあるが。