フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

NHK待ち?

業界紙「文化通信」のブログに、総務省が立ち上げた「ラジオと地域情報メディアの今後に関する研究会」の話題があった。
 http://blog.livedoor.jp/bunkatsushin/
 総務省の発表資料では、「地域経済の疲弊やインターネットメディアの台頭などにより、地域の情報文化や経済社会の担い手である既存のラジオ放送局の経営基盤が大きく変化してきています。このため、新しいデジタルメディアとの関係も踏まえ、ラジオをはじめとした地域情報メディアの将来像について多様な角度から検討する」としており、6月まで半年間の期間を予定しているとか。
地域情報メディアとしてのデジタルラジオを現状に即して考え直そうとしているのかなと思ったら、ブログには次のような表現が。


しかしそこは政治主導の民主党副大臣は会見で明快に教えてくれています。
 「(V‐LOW帯マルチメディア放送の)インフラ整備を担う予定のNHKから半年間猶予が欲しいという話があった」。
 つまり、VHF-LOW帯で行われる携帯端末向けマルチメディア放送の実現に不可欠なNHKの参加意思が延び延びになっていることから、その分待ってあげるということですね。
V-LOWにNHKが加われば、民放各社の思惑は吹っ飛んでしまうかもしれない。
何しろ、NHKは受信料を新規事業に投資すればいいだけなので、民放のように外部の企業に投資をお願いする必要はないからだ。
また外部の企業の思惑に振り回されるよりは、NHKが主導権を握ってデジタルラジオを推進した方がいいと思われる方も多いだろう。
何だか、このまま2011年7月にアナログ放送は停止するのかという疑心暗鬼も生まれてきかねない話だ。
とにかく、テレビのアナデジ変換をまず処理する。
デジタルラジオの問題はその後で十分という認識もないとはいえない。
今、デジタルラジオに対して距離を置いている放送局は、概ねそういう気分に引っ張られているのではないかと思うのだがいかがだろう。