フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

嵐の前の・・

2010年に入り、放送業界は印象としてはシュリンク気味。
広告媒体としては、もはや衰退することは衆知の事実になりはじめています。
それが影響してか、放送局が推進していることは制作費の更なるカット。
費用が減るということは、言い換えれば投資額が減っているということです。
放送局の投資対象であった番組制作が、もはや利益を生まなくなりつつあるという認識のようです。
番組制作に1000万つぎこめば、1億の利益が生まれていたというのがかっての放送業界とするなら、今は1000万の投資に対して、5000万程度の利益しか出てこなくなったといえるでしょう。
それでも利益が出ているではないかと思われるかもしれませんが、これからのデジタル時代への投資はこの利益から出てくるのですから、利益が減れば減るほどデジタルへの投資が予定以下になっていくということなのです。
つまり、自力ではデジタルへの完璧な投資はできないということになります。
別の要素で崩壊してしまいましたが、ホリエモンによるフジテレビの買収はある意味業界人が考えつかなった可能性を持っていました。
しかし、それもご存知のように既得権勢力が法律という武器によって葬ってしまいました。
今は楽天とTBSの関係がありますが、これも既得権勢力にとっては排除の対象のように私には見えます。
FM業界では、TFMを中心とするJFNグループははデジタルラジオに対する投資を外部の資本で充当しようと考えておられるようです。
その意味では、他のラジオ局がデジタルへの投資額をどう調達するかに迷っておられる中で、一歩先んじている印象を与えているように思います。
当たり前のことですが、投資はそれ以上の利益を生むというのが基本です。
デジタルに投資することが、本当に新しい利益を生み出すのか、それが説明できない限り本当の外部からの投資は期待できません。
放送は無条件に儲かるという考え方、未だに生き続けているような気がして、私はそういう投資に対して楽観論を持つ気にはなれません。
とりあえず、1月の終わりの日に思ったことをまとめてみました。