フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオの売上見通し

先日発表された民放連研究所の営業収入見通し。
「ラジオ― 2010年度は全体で5.3%減、中短波5.6%減、FM4.7%減」だそうです。
参考程度にテレビはというと「2010年度は1.8%減、東阪名1.5%減、ローカル2.4%減、スポットはプラス期待」なのだとか。
さて、どう考えればいいでしょうか。
昨年度については次の表記。


(1)2009年度の地上波ラジオ営業収入は、10.5%減、中短波10.3%減、FM10.8%減。営業収入の内訳では、スポットはラジオ全体で12.2%減、中短波13.0%減、FM11.2%減程度。タイム(タイム電波料+制作収入)はラジオ全体で12.4%減、中短波12.1%減、FM12.8%減。
結構な下がり方ですね。
現実なのだから仕方がないのでしょうが。
で、2010年の見通しはというと。

(2)2010年度の地上波ラジオ営業収入は、5.3%減、中短波5.6%減、FM4.7%減と予測される。営業収入の内訳では、スポットはラジオ全体で5.9%減、中短波7.0%減、FM4.5%減。タイムはラジオ全体で5.8%減、中短波6.1%減、FM5.4%減程度。タイム、スポットとも2009年度からはマイナス幅が半分以下の水準に縮小はするものの、マイナス傾向が継続との予測。
マイナスが半分になるそうです。
おめでとうございます、となるのかどうか。
民放連の研究所発表となると、悲観的に書くわけにもいかないでしょうから、5%程度の数字になるのは仕方がないかも。
個人的には、2009年並みに落ち込むのではという気もしないでもないですね。
というのは、作り手側に番組の質を上げて、ユーザーを増やそうという意志があまり見えないことです。
普通に考えれば、クライアントの出稿額が昨年程度に落ち込むにもかかわらず、その部分を埋める新しいクライアントの開拓が考えられていない。
お題目は聞こえてくるのです、「何をやっているのだ、もっと営業努力をしろ」。
でも、局から一歩出ると、今どきラジオを広告媒体として優先する風は吹いていません。
風もないのに凧は揚がらない、上げたければ業界全体で風を生み出さないと話になりません。
マイナス5%で済んだら、オンの字じゃないでしょうか。