フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオの未来、その議論

twitterで、ラジオの存在について議論がされている。
デジタルラジオには疑問という声も多く、電波を返上しネットラジオに転向すべきという指摘もある。
費用対効果から考えると、リスナー1万程度ならネットラジオ、10万以上なら電波を使った方がリーズナブルというように。
ネット環境が整備されていてリスナー数が限定されている地域は、ネットラジオの方が安上がりという指摘である。
電波絶対主義から脱せよという主張でもある。
放送と通信の差なんて、これからの時代はわからない。
何しろ、iphoneネットラジオが聞けるのだ。
放送と通信の端末の違いなど、これからはなくなってくるかもしれない。
ある人がこう言っていた。


なんか抽象的だけど、昨今のメディアの役割は「媒体」というよりは「媒介」に近いのでは。オーディエンスに何かを伝えるチャネル的な役割から、オーディエンス自らが何かを作り出すためのプラットフォーム的な役割。そうなれるメディアが生き残っていくのでは。
なるほど、放送局が目指すのは、これからはプラットフォームという位置づけだというのだろう。
ハード的にはキャリア、ソフト的にはプラットフォーム、そういう発想の転換が必要かもしれない。
なら、放送も通信もという考え方に整合性が生まれるような気がしないでもない。
いずれにせよ、今のラジオ業界、これという未来図が描けていない。
デジタルラジオ専門局になり、アナログを返上するという考え方をかってFM東京が提起したが、それもデジタルラジオを一元的に支配できることが前提だった。
政権交代により、今までの電波割り当ての考え方も変わる可能性がある。
原口プランといわれる日本版FCCが生まれれば、根本的に電波利用の仕組みも変化するだろう。
これから必要なことは「議論」である。
今までがこうだったから、これからもこうでなくてはならないでは済まなくなった。
twitterでは、ラジオNIKKEIの方が独自の視点から問題提起をされようとしている。
その動きが今後も広がっていってほしいと願っている。