フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

説得のラジオ

ラジオが説得性を持つということは、リスナー獲得の条件だと思います。
説得性をもたない=ひとりよがりな放送と考えていただければ。
音楽番組においても、選曲のセンスがあるかないかで説得性に影響してきます。
習慣性で聞くラジオですから、ただ音楽を流しているだけでも選曲がよければ、放送局の姿勢が見えてきます。
しゃべりにしても音楽を流すにしても、何らかの説得性を持つ、私はいつもそれを考えております。
これはリスナー獲得だけの問題ではありません。
スポンサー獲得においても重要です。
スポンサーは、生半可な言葉やイメージだけでは説得されません。
テレビは瞬間的な映像の中に説得性を感じられますが、ラジオは繰り返される時間の中から説得性が生まれてくるメディアです。
それゆえ、すでに説得性を持ったDJや番組を提示しない限り、クライアントは興味を示してはくれません。
コミュニティFMだとクライアントを説得するのは、県域以上に難しいかもしれません。
説得性を持つラジオというのは、日々聞いていれば誰にも簡単にわかるはずです。
明日も聞こうと思うラジオです。
先日、あるクライアントにラジオを基調とした販売促進企画をプレゼンしてきたのですが、一番のネックはラジオというメディアでした。
ラジオにはそんな力はない、それがクライアントの認識だったようです。
担当の方に納得してもらうのは、私達の努力で何とかなります。
ただ、クライアント関係者全体の認識を変えるのは、日々のラジオの活動、つまり番組を通じてしかないのです。
浜村さんや道上洋三さんのような日々の番組の中で説得性を会得されてきた方は、やはり偉大だと思います。
これからもそういう、説得性のある喋り手、更には説得性のある番組を作ることができるディレクター、スタッフをどれだけ輩出していけるかどうかが、これからのラジオの運命を決定付けるのかもしれません。