フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

シミュレーション

今日のTBSラジオ「アクセス」は日本の軍事問題を扱っていて面白かった。
自民党の石破さんに軍事アナリストの小川和久さん、軍事専門家の神浦元彰さんが少し遠慮がちに今の日本の軍事問題を語っておられた。
軍事問題は、ともすれば政治的なバイアスで、国民を誤った判断に導きかねないところがある。
テポドン」は一つの典型で、「ミサイルが飛んできたらどうするのだ、それまでに先制攻撃をかけられる体制を持っていないと安心できない」というプロパガンダが繰り広げられたりした。
軍事情報というのは、秘密と隣り合わせである。
それゆえ、全ての情報が開陳されないため、疑心暗鬼を生みやすい。
国家的には、多分危機管理のための軍事的シミュレーションが行われているだろうが、それは国民に知らされない。
人々は、ただ不安な気分でいるしかない、だから血の気の多い人は「座して死を待つなら一戦交えて」等と勇ましいことを言い出す。
戦闘的な言葉ほど、不安な人々の心に刺さるから困ったことである。
民主党政権になって、従来よりも多くの軍事情報が開示されるだろうという予測が出ているようだが、できれば私たちのような一般人でもある程度のシミュレーションができるような情報は提供してほしいものである。
さて、シミュレーションといえば、軍事と同じかそれ以上に重要なものは災害シミュレーション。
コミュニティFMも含め、放送局が災害時に間違った情報を流さないようにするため、政治的に偏らないような情報提示が求められる。
八ツ場ダムだって、本当に治水に必要なら誰も反対しないだろう。
ある人は効果がないと言い、ある人は実際に災害が起きたらどうするのだと熱弁をふるう。
これもシミュレーションをするための正確な情報が私たちにはわからない。
場当たり対策的な対応なら、放送局でもできるだろう。
しかし、普段から災害時の訓練がどれだけ実施され、災害放送用のマニュアルなどがどれだけ局内で認知されているか。
とにかく、平常時から正確な情報による災害シミュレーションが周知徹底されないといけないのではと思う。
ダムが必要かどうかは、その後の課題ではないだろうか。
放送がとりあげなければならない話題、まだまだ多いといわざるを得ない。