フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

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1日1万アクセスで商売になるかどうか、一つの答えがLTVかもしれません。
LTVとは、マーケティング用語でLife Term Value:顧客生涯価値のことです。
2006-05-10 の「コミュニティFMを開局される方へ・9」に少しだけ触れています。


1つの都市に100局のラジオ局があっても、アメリカではビジネスは成り立ちます。
それは1つ1つの局がターゲットを明確にもち、そのジャンルではオンリーワンの位置をしめているのだと思われます。
リスナーは1万人でもかまわない。
必ず毎日聞いてくれるコアな客さえつかんでいれば。
その1万人に向けて広告を打ちたいというクライアントがおられるわけです。
その1万人が毎月10万円消費するとしたら、その額は10億円。
その10億円を得るための広告費を10%使うとしたら、ラジオ局に入る金は毎月1億円になる勘定です。
実際にはそんなに入るわけではないでしょうが、そのまた10%(全体の1%)だったとしても月1000万の売上があるわけです。
コミュニティFMでそんな売上、ありますか?
これはワン・ツー・ワン・マーケティングでいうLTV(Life Term Value:顧客生涯価値)と関連するものでもあります。
アメリカ的に言うと、ラジオは1万人の客さえつかめば、十分成り立つといえそうな気がします。
コミュニティFMを開局される人へ」シリーズ1〜9は、今でも通用すると思いますので興味のある方はご覧下さい。
それと、ホームページ関連も、2006-05-19から「放送局のウェブサイト」シリーズを5回に渡って書いてありますので、こちらもご参考までに。
ついでに、2006-05-02では、グァム島の放送局事情に触れています。
「グァム島は大体淡路島と同じぐらいの大きさで、人口は16万人です。16万人でラジオ局が16あるわけですから、コミュニティFMにとって参考になる事例ではないかと思うのです」とあります。
ここにも1局平均1万人という数字が浮かび上がってきますね。
それにしても、久しぶりにこの頃のブログを読み返すと、当時はコミュニティFM関連の記述がネットに少なかったことがよくわかります。
今は発言する人が増えて、とても賑やかになってよかったなと素直に思う最近の私です。


追伸:今日届いたRABJ(日本ラジオ広告推進機構)のメルマガに興味深い記事がありました。
『ラジオはフリークエンシーメディアで、平日の聴取局数が1局のみという人が70%を占めます。このラジオ特性からみても「局を併用しても、リスナーの重複が少ないのでリーチを獲得でき、フリ−クエンシ−効果が期待できることから、CM内容をしっかり深く訴求できる。」ということになります。』
また『AM局とFM局を組み合わせた場合、両局でCMに接触した重複者の割合が、1%にも満たない結果となりました。』という件も。
つまり、ラジオはあまりザッピングされることもなく、又AMとFMのリスナー層は明確に違うということが証明されたということなのでしょう。
ちょっと面白かったので紹介しておきます。