フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

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ある局の編成部長の方からメールをいただきました。
10月からホームページを一新したということで、いつも以上に力強い言葉が書かれていました。
「はっきりいって自信作です!全国のラジオ局の中でも、はっきり言いますが一番いいです!」
そんなに言うのならと思って、ちょっと覗いてみたのですが、別に普通の放送局のサイトでした。
ごちゃごちゃしていたページをイラストで整理したらしいのですが、それぐらいどこでもやっているような気がするのですが。
そこで考えました。
放送局のウェブサイトの理想とは何か?
東京の銀座や大阪の心斎橋のような、一流ショップのショーウインドウみたいなものでしょうか。
でも、それは確かに見栄えはいいのですが、ユーザーにとってはあまり重要ではないような気がします。
いわゆる一見のお客様に高級イメージを植えつけるという目的があるのなら別ですが、ネットの世界では見栄えのプライオリティはそれほど高くないような気がするのですが。
私にとっては、インターネットは今もチープなメディアです。
デザインにいくら凝ったところで、本質的なチープさは変わりません。
いえ、むしろチープなデザインの方が、ネットらしいと評価されるのではないかと思うのです。
テレビは確かにゴージャスなイメージを与えないといけません。
チープなイメージでは、高価なスポットは売れないのは事実です。(ローカル局とかCATV局は少しチープな感じは否めませんが。)
インターネットでは、別にイメージがチープでもユーザーさえ存在すればそこそこ売上につながります。
私の知人が運営しているネットショップなど、どう見てもデザイン的にダサいですが、売上はコンスタントに上げています。
早い話、コンテンツ勝負、どれだけユーザーのニーズに対応できているかです。
デザインなど、思われるほど影響力はないようです。
放送局のサイトも同じです、要はユーザーのニーズに合ったコンテンツがどれだけ用意されているかです。
ユーザーには、初めての人もいれば、ライトユーザー、ヘビーユーザーと色んなパターンの方がおられます。
どの層に対しても、同じ外見で勝負するというわけにはいきません。
インターネットはパンフレットを作るのとは本質的に違います。
そこを理解しているかどうかで、放送局のサイトは随分違ったものになると私は思うのです。