フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

失敗物語・2

本屋さんに行くと、ビジネスコーナーには成功物語の本が一杯あります。
私はこれで成功したとか、失敗しない何たらかんたらとか、とにかくこの本さえ読めば明日からあなたも成功者になれるという本です。
でも、ちょっとでもビジネスを主体的に取り組んだことがある人なら、みんな知っています。
本を読んだくらいで成功なんかしないよ、と。
本を読むという行為はとても大切ですが、何冊か読んだだけでは何も身にはつきません。
これも、地道に読むということが肝要。
できれば成功物語をまとめて読むより、失敗物語を重点的に読破した方がいいでしょう。
失敗物語には、多分皆さんも身につまされることが多いはずです。
ああ、こんなにこの人は努力しているのに、世の中に入るとこんな目に合うんだという感想です。
世間には、人の意思を挫く悪魔のような手合いが一杯いるのだということにも気づくはず。
本当に成功するというのは、こういう悪魔的な力にぼろぼろにされながらも、自分の強い意志でその難関を潜り抜けるということに他なりません。
言い換えれば、どれだけその本にこういう悪魔の姿が的確に描かれているかということでしょうか。
悪魔は、普通の人の姿で現れるから厄介です。
成功するためには、無条件に人を信じることを戒めなければいけません。
特に、自分にとっていい話を持ってくる人には、警戒心をフル活動させる必要があります。
ビジネスというのは、人が良いだけでは遂行できません。
また、どこかのハウツー本どおりにやっても、その通りにはなかなかいきません。
コミュニティFMもまた然り。
「こうやれば成功する、ああやれば成功する」と書いてあっても、状況が変われば当然その条件も変わります。
大事なのは、その図式が数学的証明に沿っているのかどうか。
いわゆる仮説の設定、条件1、条件2、条件3、そしてその条件下での証明が確実になされているか。
条件を、本当に網羅できているかどうかなど、放送の経験のないものにはなかなかわかりません。
つまり、この条件1、条件2・・・というのが、コミュニティFMを成功に導くために重要な因子なのだと思います。
この因子とは、すなわち失敗の中に見出せるものだと思うわけです。
失敗しなければ、なかなか気づかない、皆さんもそうは思われませんか。
明日もこの続きを。