フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

藤田晋さん

少し前に読んで、意外な事実を知り感銘を覚えた本があります。
サイバーエージェント藤田晋さんの「渋谷ではたらく社長の告白」(アメーバブックス発行・幻冬社発売)というのがそれです。
成功物語の1つといえなくもありませんが、私がすごいなと思ったのはその商売のやり方でした。
藤田晋さんといえば、芸能人とのスキャンダルめいたものばかりが強調されますが、おやりになっていることは実に足が地についた、営業マンなら手本とすべき地道な作業です。
それは何か。
とにかくビジネスを始めた頃は、朝から一日中電話でアポをとったり営業で飛び歩いていたそうで、その延長に今の成功があることがわかるのです。
一部を引用します。
「私が初めて任された仕事は、地下鉄都営新宿線に的を絞ったフリーペーパーの広告営業でした。沿線周辺の会社やお店、病院などにアポなしで営業に行き、駅周辺マップの周りの店の広告を販売してくるという仕事です。」
一日100件近くの飛び込み営業、門前払いがほとんどだったといいますが、それでも着実に売上を伸ばし、そこから営業のノーハウを獲得していったのだそうです。
そのノーハウをITに使う、それが大当たりしていったというわけです。
何しろ、私も知っていますが、当時のIT会社には技術はあっても営業力がどこも決定的に不足していました。
どれだけいいソフトを開発しても、それを知らしめる方法に暗く、営業するといってもどうやっていいのかもわからない企業が多かったのです。
藤田さんは、それらIT会社にせっせと電話をかけ、IT関連の営業を代理する企業、すなわちサイバーエージェントを立ち上げ、一躍時代の寵児となっていったのだと思われます。
結局、ITといえど、基本は地道に商いを行うことです。
朝から毎日毎日、休みなく電話でアポをとり、企画書を持ってクライアントをまわり、夜は夜でスタッフとの打合せ。
確かにこれぐらいやれば、どんなものでもそこそこの商売にはなるだろうなと思います。
こういうのは、やはり精神力ということになるのでしょうか。
粘り、頑張り、そしてハングリー精神、何かに憑かれたように働くとでもいうのでしょうか、頭でああだこうだと言っている間は、なかなかこういった気持ちにはなれないでしょう。
コミュニティFMの営業に、藤田晋さんの方法論が使えるかどうかは知りません。
ただ、営業の基本はマインド、そしてスピリットであることは確かです。
それを体現できるものだけが、いつか成功という美酒に酔えるのかもしれません。
遅いかもしれませんが、私もこれから学んで行きたいことです。