フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

インディーズ

ライブ会場であるタレントさんに出会いました。
彼女はまだ新人で、放送の仕事は某コミュニティFMだけ。
熱心にインディーズのライブを見て回っているらしいのですが、自分が出ているコミュニティFMでは、なかなか曲をかけてもらえないのだそうです。
ディレクターさんが、あんまり好きじゃないみたいで、ヒットしている曲しかオンエアさせてくれない、仕方がないのでライブに行ってきたという個人的な情報を番組の中に少し入れさせてもらっているとのこと。
でも、本当はコミュニティFMならもっとインディーズの曲とか、ライブとか紹介すべきじゃないかと思っているんですけどねと彼女。
インディーズなんて、やはり曲を紹介してリスナーからの反応を得ると言う風にしないと、こちらの気持ちも伝わらないと思うんですがどうなんでしょうと聞かれると、ちょっと言葉に窮してしまいます。
コミュニティFMならインディーズをかけるべきかどうかは何ともいえません。
でも、そのアーチストが地元出身ということなら、ある程度プライオリティを上げてあげればいいのにと私も思います。
いつそのアーチストがブレイクするかわかりません。
コミュニティFMで大事にされていたアーチストなら、ビッグになってからでも自分たちのプロフィールにコミュニティFMの名前が載るでしょうし、メッセージをくれたり、時間があればゲストに出てくれるかもしれません。
確率は確かに低いので、すぐに結果が出ると言うわけには行きませんが、やらないよりはまし。
宝くじは買わないと当たらないように、コミュニティFMもインディーズに代表されるような売れる前のアーチストを大切にしないと、結果的に利益も得られないということなのだと思います。
私も、長い業界生活の中で、多くの新人アーチストに出会い、売れていくもの、消えていくもの、いろんなアーチストを見てきました。
でも、今もこれだけは思います。
とにかく多くのアーチストを見ること、多くの曲を聴くこと、その中から自分がいいと思ったものには自分のできることをすべてつぎ込むこと。
1からものを生み出すこと、それが私たち制作人の基本だと思っています。
ある意味、竹の子の収穫と同じ。
地面から頭が出る前に収穫する、それが一番おいしいのです。
誰の目にも見えるようになってからでは遅い、特にコミュニティFMのように弱い立場の局なら尚更だと思うわけです。