フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオの反応・2

「ラジオを使って反応を期待するというのは心臓に悪い」と昨日書きました。
そういう経験、私にも数え切れないほどあります。
私が営業外勤だった頃の後味が悪かった事例を一つ上げたいと思います。
あるクライアントの商品企画を私が担当していた番組とタイアップしようということになりました。
元々は、クライアントと代理店、それに番組のディレクターを交えて飲み会をしたのがきっかけでした。
クライアントが、企画が好きな人だったので、番組内であんなことしよう、こんなことしようと酔いにまかせて盛り上がってしまったのです。
で、営業的センスがあまりないディレクターは、面白いです是非やりましょうと安請け合い。
代理店の担当は、クライアントが言うことは何でも肯定。
唯一、ネガティブだったのは、局の営業担当の私一人でした。
企画は悪いとは思わないが、番組に客をひきつける要素はそこまでないと判断していたからです。
反応がなかったらどうするんだというのが本音ですが、まさかそのままクライアントに言うわけにはいきません。
何だよ、そんなに反応のない番組をお前は売りつけたのかと言われかねませんから。
で、いや、まだ時期尚早ではないかとか、別のこんな企画なら可能性が・・などと話をそらそうとしたのですが、こういう時に営業センスのないディレクターは、私の気持ちもわからず、もう成功したみたいなノリで話を合わせるのです。
「番組の制作の方が請合っておられるんだから、いいじゃないですか、ぜひやりましょう、はい、これで決まり、じゃあ具体的にどうするか考えましょう・・・」などとクライアントは話をまとめてしまい、後日その企画を実施することに。
でも、実際作業するのは、クライアントでも番組ディレクターでもない、広告代理店と局の営業担当の私。
一番乗っている同士で話をつめればいいのに、アイデアだけで具体的な部分には知らん顔。
不安をかかえつつ、企画はスタート、そして散々な結果に。
反応、ぼろぼろ。
何だよ、どうなっているんだよと怒るクライアント。
この企画にいくら金をかけたと思っているんだ、やる気ないんじゃないのか君は、こんな状態だったら番組の継続は考えなおさせてもらうよ。
そりゃ、社内での立場が悪くなるだろうから、原因を外に求めたいのはわからないでもないですが、考えたのは貴方であって、私じゃない。
反対を押し切ってやったのは、貴方じゃないの・・・。
等と思うが口には出せず。
怒られているばかりなのも癪だったので、番組のディレクターをつかまえ「大体、調子にのって話を合わせるからこうなるんだ、君にも責任がある」と言うと「そんなの俺は知らんよ、元々言い始めたのはあの人なのだから、俺に言われても仕方ない」と逃げの一手。
番組の力を把握できていない奴が偉そうに言うなとしばらく怒りがおさまらなかったのを思い出します。
ラジオの力を見誤ると悲劇が生まれる。
多分、コミュニティFMに関与されている人たちなら、よくおわかりのことだと思いますが。