フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

スポンサーの事情

NHK「つばさ」に出てくるコミュニティFM「ラジオぽてと」のスポンサーって、どれぐらいあるのでしょうか。
NHKだから、生々しいクライアントの名前は出せないのでしょうが、どうもあまり登場してきていないような気がします。
前にも書きましたが、コミュニティFMNHKじゃないのですから、スポンサーにタイムやスポットを買ってもらわないと運営できません。
社員10名、年間収入5000万と言った社長の言葉はどこへ行ったのでしょうか。
放送自体にあまりスポンサー臭がしないのですが、やはりNHKに商業放送の本質を描いてもらうのは無理なのかもしれません。
仕方がないので、少しスポンサーの事情みたいなものについて私が書いてみることにしました。
コミュニティFMがスポンサーを獲得するときの参考にしてください。
「つばさ」で、目だったスポンサーといえばスーパーマーケットがありました。
確か出資もされていたと思いますが、その目的として地域商店街の振興みたいなものが指摘されていたと思います。
さて、コミュニティFMはその地域振興にどれだけ寄与しているでしょうか。
地域住民に少しは貢献しているようですが、地域産業の振興には結びついているようには見えません。
はたして、この状況でスーパーマーケットに何らかのメリットは生まれているのでしょうか。
コミュニティFMの誕生後よくあることなのですが、メリットがあると思ってお金を出したクライアントが、しばらくすると思っていたほど効果がないということに気がつきはじめます。
そんなお金があるのなら、もっと他に使うべきだという声も社内で生まれてきます。
スポンサーとして金を出すなら、その金はより多くの利を生まないといけません。
コミュニティFMの番組やスポットを提供して、利益が生まれますか?
多分、ほとんどの局で顕著な効果は出ていないのではないでしょうか。
スーパーがクライアントだと、もっとシビアではないかと私なら思うのです。
スーパーは薄利多売ビジネスの典型です。
1円しか利益が出なくても数多くの商品を売ることによって結果的に経営が成り立つのです。
1円を生み出すのに苦労しているのに、何故さほど効果が生まれないコミュニティFMに例えば月10万円を使うでしょうか。
コミュニティFMに10万円使うなら、新聞の折込をやったほうがはるかに効果があります。
折り込み広告に対する住民のニーズが高いことは、誰の目にも明らかでしょう。
折込を1回やめて、コミュニティFMになんて誰が思うでしょうか。
もし、ドラマに出てくるスーパーが、そのあたりを何も考えないで金を出しているとしたら、よほど裕福な篤志家でしょう。
普通ではちょっと考えられないクライアントという印象が私にはありますね。
この話、明日も続きます。