フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオドラマ・2

ラジオドラマを作るといっても、簡単ではありません。
まず作り手側には、ラジオドラマという手段を選ぶ必然性が問われます。
そんなの態々ドラマにすることなのかという問いに、作り手側としての答が必要になるわけです。
自己満足的に作られたのでは、リスナーは迷惑です。
次に作り手側に、作品に対する知識が必要です。
作品を適当に選んだのではない、今ラジオドラマにするのはこれがベストであるという主張がほしいということです。
これらは企画書を作る上で一番重要なので、手を抜くわけにはいきません。
次に、その作品をラジオドラマにするための台本を誰に書いてもらうか。
本が面白くなければ、原作がいくら面白くてもリスナーに伝わりません。
そこそこ才能のある構成作家をどれだけ人脈として持っているかの勝負でしょう。
後は、出演者。
プロデューサーの腕のみせどころですが、いい出演者をどれだけ知っているか、普段からテレビや舞台などにどれだけ注目しているかということも問われます。
有名な人はギャラが高いのは事実ですが、名前は知られていなくてもうまい演技ができる人は舞台関係者にたくさんおられます。
声優さんとなると、名前は知られなくてもギャラは基本的に高いので、予算のない局のラジオドラマに使うのは難しいかもしれません。
結局はふだんからどれだけの人とつきあっているかでしょう。
ラジオドラマは声だけの勝負なので、身体の動きがいい必要はありません。
ま、身のこなしのスマートな人は、声を使った技術的なことでもスマートというのも事実ですが。
ラジオドラマは、回数を重ねるほど、スタッフは練熟します。(出演者もまた慣れるにしたがって味が出てきます。)
ドラマは一発どりというわけには行かないので、編集技術も自ずと向上していきます。
ラジオの面白さ=スタッフとの協同作業の面白さとするなら、ラジオドラマほどやりがいのある仕事はありません。
全部の作業をアップさせた時に、皆で飲むビールのうまさ。
しかも、それが後々までアーカイブされるなら、こんなにいいことはないじゃないですか。


などと書いてみましたが、考えたら私、一度も本格的なラジオドラマって作っていませんでしたね。
ちょっと信憑性、疑われますかね。