フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

著作権

著作権というのは、厄介な存在だとつくづく思っております。
そんなの自由に使えばいいじゃないかというものまで、著作権という壁を作って使い勝手を悪くしているという印象なのです。
著作者が汗水をたらして創作したものを、第三者が金をかせぐために勝手に使うのは許せないという気持ちは私も同感です。
ただ、悪意もなく個人的に利用したいものとか、公共のために役立つものなら杓子定規に著作権を主張することもないのではと思わないでもありません。
それと、最近の著作権保護期間を延長しようという風潮はさてどうなのでしょう。
著作者の死後50年で権利が切れていたのが、最近は死後70年というのが主流になってきています。
これは、著作者の2代後まで、生活を保護するためらしいのですが、何か著作者という存在を使ってコンソーシアムを作り、その権利を長く守ろうという意図の方が現在は強いような気がします。
個人では財産は長く続かないが、何らかの組織(コンソーシアム)にすれば、財産は永遠に引き継がれるという考え方が生まれてきているのでしょう。
ディズニーのキャラクターなんか、このままだと永遠にパブリックなものにはなりそうもないですし。
著作権については、実は私も音楽著作権の関係者です。
毎年、そこそこの権利収入が入ってきていて、それを使って新しい音楽発掘に投資したりしております。
権利収入がなければ、新しい音楽を生み出すこともできなくなるというのも嘘ではありません。
ただ、過度にそれを言い募るのも何だかなあという気がしております。
皆がCDをCDRなどで不正コピーするから、CDが売れなくっているという業界の方も多いのですが、それは一面的に事実であっても消費者感覚からどこかずれているような気がします。
それをいうなら、私たち世代は、カセットに思い切り音楽を不正コピーしました。
レコードを買う金など潤沢にありませんでした。
でも、そういうカセットにダビングするというライフスタイルが普及したからこそ、音楽は若者たちに支持されるようになり、CDを購入するというインセンティブを作ったのです。
今さら、そんなインセンティブは要らない、音楽を聞きたかったら金を出して買え、音楽業界の逸失利益は膨大であると業界関係団体は声高に語っています。
何か、昔の紙芝居屋さんみたいで、いい気分ではありません。
「紙芝居を見たければ、駄菓子を買え、金のない子はあっちいけ」と、貧乏な家の子を追い払っていた紙芝居屋さん、その人の顔つきが業界関係者にダブって見えるのです。


絵本の読み聞かせのコメントから、著作権がらみの変な話になってしまいました。
明日も、著作権の話を続けたいと思います。