フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

心あたたまる・・・?

「つばさ」のFMぽてと、迷子の放送をやっていましたね。
コミュニティ放送としては、確かに一つの利用方法ではあります。
こういう服を着て、こういう靴を履いていて、荷物はこういうの・・・。
見つけた方は、こちらの電話番号までお知らせください。
心あたたまる、人と人の善意の架け橋、コミュニティFMの生き方としては理想的のような感じもありますね。
FMぽてとは、あなたの「明日に架ける橋」です、と言って、サイモンとガーファンクルの曲が流れる、くさい演出と言われそうですが、悪いことではありません。
ただ、実際にやるとなると、受ける電話が一本だけでは済まないでしょうね。
かといって、電話を増やせば、それだけ人が必要ですし。
迷子プロジェクト、もし実施するとしたら、情報デスクとオペレーターがせめて3人は必要でしょうし、実際に外と連絡したり、行動したりするスタッフも2人はほしいですね。
常時、こんな体制、コミュニティFMでとれますか?
瞬間的にはできると思いますよ。
1回や2回、偶然的に起きたことに対応することは、地域の皆さんの善意があれば可能でしょう。
しかし、それを恒常的にやるとしたら、つまりコミュニティFMのサービスとして「迷子プロジェクト」をやるとなったら、もはやボランティアだよりというわけにも行かなくなるでしょう。
迷子というのは、子供ばかりではありません。
老人性の徘徊症、当然ながら地域の放送局としては同じようにフォローしないといけなくなります。
自治体や警察署がコミュニティFMの迷子プロジェクトに加わってくれるなら、まだ何とかなるかもしれません。
ただ余計な仕事を増やさないでくれと思う役所の方もおられるでしょう。
普段から、役所や警察、消防の方とどれだけつきあっておられるかも関係してきます。
コミュニティFMが思いつきでやれることではない、ちょっとした私の感想でした。
ドラマだから、後のことなんか気にする必要はないといわれそうですが、一度そういうサービスをすれば止めることはできなくなると、私はどうしても心配してしまいます。


迷子で思い出しましたが、昔、ある大きなイベントで来場者のお子さんに「迷子ワッペン」というのを配ったことがあります。
大阪万博でも配ったことがあるという話を参考にして、お子さんの胸に自分の情報を書いた「迷子ワッペン」をつけてもらったのです。
製作費用は、タイアップスポンサーを募り、スポットとワッペンに社名を入れることで調達しました。
とにかく小さな子供さんは、自分の情報を発信する能力が弱いのは事実です。
「迷子ワッペン」は、子供の変わりに自分が誰でどこから来たか、誰と一緒に来たかがわかります。
今なら親の携帯電話を書いておけば、間違いなく親を探すこともできるでしょう。
「迷子ワッペン」、昔のままというわけには行かないでしょうが、同じようなものなら今でも十分通用するような気がするのですが、いかがなものでしょう。


(※)迷子放送、電話を使うのではなく、メールを活用するというのならやり方はあるかもしれません。すでに実施されているコミュニティFMがありましたら、またご教示いただければと思います。