フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

CMの制作

2007-10-15から2007-10-24まで、私はこのブログで「ラジオCMを作ろう」という話を7回にわたってしました。
コミュニティFMのCMの作り方みたいな話で、先ほど読み返してみましたがまあまあよく書けていると自分でも思った次第です。
よろしければ、2007年10月をクリックして、目的のものを探していただければと思います。
何故、ラジオCMの話をしようと思ったかと言うと、今日の連続テレビ小説「つばさ」でCM制作の場面があったからです。
あるスーパーのCMの原稿を、何と1日かかって議論して、挙句の果てに実に訴求力のない、箸にも棒にもかからないCMができてしまったという話。
まさか、こんな非能率なこと、CFMの世界で行われているはずはないと思いますが。
私が、あるコミュニティFMの開局をお手伝いした時、CMの作り方を実際にあるお店を使ってレクチャーしたことを思い出しました。
録音メディアがMDだったので、DATが基本だった私としてはちょっと使いにくかったですが、ま、原理的には同じようなものだと考えて、ちょっとした手ほどきをいたしました。
音楽のカットインの仕方、しゃべりのスタート、リメインの読み方など、基本的な部分のアドバイスを加えて、ほぼ1時間程度でおおよその作り方を覚えていただきました。
もちろん、CM原稿の書き方も教えました。
「ラジオCMを作ろう」には、簡単な原稿も例として作ってありますので、また参考にしていただければと思います。
「つばさ」の中で、スーパーを宣伝するのに、ただ言葉だけで安いとだけありました。
どこよりも安い○○スーパーなどという表現がありますが、これは結局このスーパーを差別化することができない悪い見本だと思います。
どこよりも安いといっても、スーパーが安いのは当たり前、そんなことわざわざ言わなくても、利用者には先刻承知のことでしょう。
ここはどこよりも安いではなく、何がどう安いかをストレートに言ったほうがリーチします。
「○○スーパー、今日は卵1パック49円。お一人様1パック限りです!」と言えば、リスナーは「お、安いなあ、行かなくては・・」と思うものなのです。
一般的な言葉、差別化できない言葉なんか、金のかかるCMでわざわざ使ってはいけません。
番組の中で紹介されるなら、当たり前の言葉をつかってもかまいませんが、CMは短いのです。
短い言葉で訴求力を作る、それがCMなのです。
素人とおぼしき人物4人が、一日かかってできるものは、多分今日の「つばさ」で紹介されたぐらいのものでしょう。
徒然草ではありませんが、「先達はあらまほしきことなり」です。