フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

年間売上げ5000万?

今日の「つばさ」、ちょっと衝撃的でしたね。
いえいえ、キスシーンのことではございません。
川越のコミュニティFM局「ラジオぽてと」の社長がいきなり、従業員10人、年商5000万と宣言したからです。
それも当然のように。
え〜、その根拠は〜!と叫んでしまったのですが、他の役者は誰もそれに突っ込まず。
年商5000万って、一体毎月の売上400万あまりを誰からもらうつもりなのでしょう。
川越市が200万出してくれるのでしょうか?
それとも、どこかのお金持ちが好きに使いなさいと言って、200万くれるのでしょうか。
残りの200万は、ま、スタッフの営業努力で何とかなるかもしれませんが、さてどうするのでしょう。
NHKは、集金人が払えと家庭を訪問すれば、そりゃ金ぐらい何とかなるのでしょうが、コミュニティFMに誰が金を出してくれるのでしょう。
毎月400万の金を民間が出してくれるということは、放送することによってそれ以上の売上がクライアントに生まれないといけません。
宣伝費に売上の20%使うと仮定すれば、2000万の消費を引き出さないといけないわけです。
これをリスナーの数で割ってみてください。
リスナーが1万人いて、その人たちがクライアントの商品を毎月2000円買えば、とりあえずは均衡します。
さて、リスナー1万人獲得できますか?
1000人なら、一人当たり毎月2万円、100人なら毎月20万円です。
そうです、コミュニティFMの仕事は、とにもかくにもリスナーを獲得することです。
県域なら、何とかごまかせます。
聴取可能人口は何百万人といますから、十分ペイできますと言われれば、そんなものかなとクライアントに思ってもらえるかもしれません。
しかし、コミュニティFMは辛いです。
町の人たちが聞いているか聞いていないかは、日常感覚でわかるはずでしょう。
リスナーを1000人つかまえるのも大変ですよ。
人口20万人の都市なら、0.5%の聴取率が必要です。
自信がありますか、皆さん?
放送を聴いて、一人当たり2万円の消費を引き出す自信ありますかね?
私がFMぽてとの社長なら、恐ろしくて言えませんけど。