フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

図書館

図書館で思い出したのですが、矢祭町(福島県)が、全国から本を寄贈してもらって矢祭もったない図書館を作ったというのがありましたね。
既存の施設を使い、本の購入費用はゼロ、管理はボランティア中心という話でした。
図書館には、確実に住民からの需要があります。
一人一人が買って家に死蔵するより、みんなで買ってみんなで読むという方がエコにもつながるなんて話も聞こえてきます。
そういう意味では矢祭町の試みはユニークであり、有意義でもあると言われたりしているようです。
ただ、はたしてこれを手放しで評価できるのかという疑問も出てきています。
図書館として必要なものは、過去の蔵書だけではありません。
やはり新刊も必要ですし、雑誌も新聞もあったほうがいいに違いありません。
しかし、それを寄贈に頼ると、どうしても時間的ずれが生まれますし、必ずしも需要のあるものが寄贈されるとは限りません。
本当に必要なものは、存在しない図書館になる可能性もあります。
人気の新刊は、一度に何百人という希望者が生まれます。
図書館を利用する人が一番望むのは、新刊本ですし、それも話題になっている本です。
その需要に答えることを最初から放棄せざるをえない、それが例えば矢祭町の図書館ということになるのではないでしょうか。
もちろん、人気が一段落すれば、多くの古本が生まれますから寄贈本も増えることでしょう。
はたして、図書館利用者がそれまで待ってくれるか、「図書館があれば、それで十分満足です」と地域の人に言ってもらえるのなら良いのですが。
発想が飛ぶかもしれませんが、私、コミュニティFMにも同じものを感じるのです。
都会のラジオには勝てません、需要にも応じられません。
でも、少し遅れた需要なら何とかなると思います。
図書館が欲しい=地域のラジオ局がほしいという構図なら、コミュニティFMも十分需要に応じられると思うのです。
いわゆるプリミティブな地域メディアへのニーズです。
大層なものはいらない、でも地域の情報を交換しあえるような設備、メディアはほしい、そんなニーズには対応できるのではないでしょうか。


等と、図書館を考えながら思ってみました。
生煮えですが、とりあえずアップしておきます。