フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

生放送

れいパパさんの「音楽の守備範囲が広くて地域の魅力も分かってる、チョッと知的な人が生放送で喋ってたら絶対聴くんですけどね」というのは、私も同感です。
特に生放送、同じ時間を共有している、外で起こっている現象(天気他)も同じ、その上に立ってDJはしゃべり、共感できたりする、それが理想というより当たり前であってほしいと私も思います。
数字をとるための一番の方法は、生放送をすること、録音ならよほどクオリティが高くないと数字はとれません。
言い換えるなら、録音でもリスナーが許容できる番組(落語とかライブ収録もの)以外は、すべて生放送にしたほうがいいと私は思っています。
同じ内容なら、録音番組は生放送に負けます、それは厳然たる事実でしょう。(反論大歓迎)
生放送は局側にもメリットをもたらします。
なにしろ録音番組は、下手をすると生放送の3倍手間がかかったりします。
生放送は間違えば後で訂正しても、それ自体に文句は出ません。
ですが、録音番組での間違いは、後で訂正しても、何故収録した時に現場が気づかなかったのかと責任を問われたりします。
生放送の方が、リスナーの許容度は広い、それはとにもかくにも時間を共有しているという実体験に由来しているのではないかと思うのです。
生放送の方が、絶対に手間は減ります。
生番組の中で録音部分を多用するのなら別ですが、ラジオの作り手側として一番楽なのが生放送なのだというのが現場のコンセンサスではないでしょうか。
私が新人の頃、局の先輩は「とにかく一番落ち着いて仕事ができるのが、この生の現場だ。逆説的だけど生番組のスタジオに入った時、何となくほっとするというのが事実だ。」と話されていました。
私は、生番組よりも録音番組を多く担当した人間ですが、その気持ちはその後とてもよくわかったものです。
生放送、作り手側もリスナーも、どちらも大歓迎なのに、何故か編成的に重視されていないのは何故なのでしょうか。
多分、スポンサーがつきやすいのは、録音番組、それもいわゆるリッチコンテンツとしての番組だからかもしれません。
で、局の花形ディレクター、プロデューサーは、リッチコンテンツをハンドリングできるだけ、録音番組担当になったりするのです。
本当は生放送がいいのに、局の力は録音番組に向く。
皮肉な結果といわざるをえませんね。