フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

成功のイメージ

ゴルフを始めた頃、ある人に言われました。
「習うなら、うまい人に習いなさい。下手な人に習うと、下手がうつるから。」
上手はなかなかうつらないけど、下手はすぐうつるとも言われました。
忘れられない言葉です。
私は高校時代、学校の成績は凡庸でした。
スポーツクラブにいたこと、哲学や芸術の世界に心を奪われていたこともあって、学校の授業に力を入れていなかったのだと思います。
それが、何とか受験戦争に参入できるようになったのは、3年生になって友人になったK君のおかげでした。
K君は、子供の頃から東大しか狙っていませんでした。
自分の行く道はそれしかない、そのために今まで生きてきたのだと言うのです。
私には、全く縁遠い世界といいますか、彼から聞く受験関係の知識も知らないことばかり。
彼の友人は、いわゆる秀才ばかりで、私なんかまるで相手にされなかったという記憶があります。
朱に交われば赤くなるということもあり、私のような生き方をしている<劣等生>とつきあうのは、秀才の世界にいるものにとっては百害あって一利なしだったのかもしれません。
にもかかわらず、K君は3年になってクラブ活動をやめた私と放課後毎日のようにつきあってくれました。
彼は私の中に、他の友人にはない異質の個性を見出したのでしょう。
受験勉強に飽きた(そりゃ子供の頃からやっていれば飽きるでしょう)時に、私を相手にしているのはきっと楽しかったのだと思います。
私は、彼から受験勉強という情報を得ました。
なるほど、勉強はこういう風にするのか、さすがだなあと思ったりしたものです。
私は多分、その時に受験勉強の上手と出会い、その上手が知らぬ間にうつったのだと思います。
これが従来のような下手な連中と一緒に受験戦争に巻き込まれていたら、そりゃ悲惨(あくまで比喩です)だったろうなと今なら思います。
上手はなかなかうつらないが、下手はすぐうつる。
これは、社会に出てからも全く同じです。
コミュニティFMの世界でもあるでしょう。
上手な喋り手、上手な番組ディレクター、そういう人とつきあってこそ、自分がその場で生かされるということを。
下手はすぐうつります、そして下手な人ほど、自分に対して誤った評価をしがちです。
ということで、しばらく「成功のイメージ」について、書くことにします。
コミュニティFMでこれから頑張ろうという人には、きっと参考になると思いますよ。