フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

成功のイメージ・2

上手・下手の話を昨日書いたので、それに関する話をします。


芸人に上手も下手もなかりけり 行く先々の水に合わねば


江戸落語に出てくる言葉なのですが、確かにその通りだと思います。
例えば、若い人に大人気の落語家さんでも、客がお年寄りばかりだといつもの冴えはなかったりします。
極端な話をすれば、いくら日本で名人上手と言われていても、日本語のわからない地域(あるいは江戸言葉が理解できない地域)に行けば、全く客には受けません。
ついこの間まで、江戸落語は関西人には受けませんでしたし、上方落語は東京では何を言っているのかわからないと言われていました。
「行く先々の水に合う」ことが一番重要ということなのでしょう。
これは私にも言えることです。
私は、例えば県域のFM局では、少々ガタが来ていてもまだ通用する面もあります。
しかし、コミュニティFMという世界に行くと、私が育んできたノーハウが通用しなかったりすることもあったりするのです。
あるコミュニティFMのお手伝いをした時、受けのメディアがMDだとさすがに私にも戸惑いがありました。
また番組の作り方も、私のいつもの調子でやれば私にも不満が残りますし、コミュニティFMの方にはもっと違和感が残っていたのも事実です。
多分、私はコミュニティFMという世界ではオーバースペックだったのではないかと思うのです。
例えるなら、ナタでキャベツを切るようなものといいますか。
そりゃ、ナタで切れないことはありませんが、もっと切れるオルタナティブがあるはずです。
よく放送局経験者をコミュニティFMに迎えて、色々不都合が生まれるということを聞きますが、それは一言でいえばオーバースペックなんじゃないかと思うのです。
経験者だと、例えば一緒に連れてきたミキサーとかタレントとか、コミュニティFMとしては使いすぎではないかと思うほど、ギャラを要求されたりします。
経験者は、こういう人を使わないとコミュニティFMには未来がないと思っているのです。
下手くそがいくら番組を作っても、そんなもの売れるわけないと心から思っているのかもしれません。
しかし、それは私から言わせればオーバースペックなのです。
そりゃそうかもしれないけど、身の丈にあっていない、多分皆さんそう思いながら、放送経験者の方とお付き合いされているのではないでしょうか。
「成功のイメージ」、なかなか本題に入らないと思われても困るので、明日は重点的にその話を。