フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

杓子定規・5

「クライアントが広告費として出稿していただいた以上、放送によってクライアントにその額以上のものをお返ししないといけません。」
昨日、書いたフレーズで、一番強調したかったところです。
放送局の人間は、あまりこういう発想には慣れていないのか、戸惑っている人もおられるようです。
放送業界の常識というのは、今や微妙に時代とずれている、そんな印象が強くなっています。
ほんの10〜20年前はこれでよかったのでしょうが。
私が営業マンだったころ、課会でこう発言しました。
「皆さんは、クライアントが放送局にお金を下さっていると考えておられるようですが、そのお金はもともとリスナーから出ているのです。クライアント至上主義になるのは理解できますが、私たちが頭を下げるのは、最終的にリスナーなのだということを忘れているのではないでしょうか。」
課長は、何を言うんだ青二才がという顔を露骨にしましたが、その時の営業部長は「お、なかなかええこというやんけ」と半分ちゃかして言われたのを思い出します。
でも、私は「なかなかええこと」を言ったつもりはありません。
常識を忘れてはいけないと思ったからです。
ラジオは、リスナーにただで聞かせてやっているのではありません。
スポンサーを通じて、皆さんから放送を維持する費用をいただいているのです。
スポンサーの金で、サービスしているわけではない、その気持ちを忘れてはいけない、そう思ったわけです。
だから、今も一番大事にするべきなのは、リスナー、すなわち消費者なのです。
消費者を忘れた放送を続けていれば、売上げが落ちるのは当たり前ではないでしょうか。
で、冒頭の「クライアントが広告費として出稿していただいた以上、放送によってクライアントにその額以上のものをお返ししないといけません。」に戻ります。
そうです、私たちができることは、リスナーを通じて広告費以上の利益をクライアントにお返しすることなのです。
リスナーが利益を産む媒介なのだと考えれば、それを大切にしない人などいますまい。
リスナーを手入れし、いつも最高の状態でいてもらう、そうすれば自然とクライアントに利益が還元されるのだと私は思います。
何か、ますます戸惑うようなことを言っているかもしれませんが、皆さんの率直なご意見などまたおきかせいただければうれしいです。