フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

杓子定規

こんなことがありました。
あるクライアントからラジオで生CMを打ちたいので協力してほしいと言われ、間を取り持ちました。
どの時間に本数をどれぐらい打てば、どういう結果が出るかを予測した上で、ラジオ局と交渉。
だいたいこういう感じで時間どりしてくれませんか、予算はこれぐらいでと大まかな数字を言いました。
営業さんの答は、生CMは1本10万円です。
どこのクライアントにもこの数字でお願いしているので、10万円×本数が合計の額になります。
本数がある程度あれば、若干は安くしますが、何しろその時間帯は人気なのでほぼ正価でないと売れませんとのこと。
ふう〜ん、強気なんだねえ。
で、実際にその時間帯の生CM、空き枠がないほど売れているの、そんなに毎日CMが流れているようには思えないのだけど、と私。
いえ、とにかくこの時間帯は、この値段で売っているのでディスカウントできないのです。
安くしたら、正価で今まで入っていただいたクライアントさんに申し訳ないですから。
ま、それがルールだというのなら仕方ないけどね。
でも、例えばその値段で生CMを流したら、クライアントには絶対に10万円以上の営業利益が生まれるんだろうね。
もし、それがなければ、クライアントは二度とその時間帯の生CMを購入しないよ。
いや、もしかすると、二度と御社のラジオ局に出稿しないかもしれないけど、そのあたりどうなの?
他のクライアントさんは、いつも喜んで出稿していただいています。
こんな反応があった、やはり何とかさんの喋りはさすがだとほめられたりしています。
でも、そんなに反応があるのなら、どうしてこんなに空き枠があるの?
それは高いから?
価格を維持するのと、CM枠を満口にするのとどちらが大事なの?


見解の相違というのでしょうか、話はすれ違うばかりでした。
私の意見はこうです。
本当に人気で買い手が後から後から出てくるのなら、正価を維持するのも意味があるでしょう。
しかし、今のご時世、正価を維持することよりも商品(CM)が売れるのが大事ではないでしょうか。
放送の世界では、商品は売れなくても在庫にはなりません。
時間が過ぎれば在庫は空になるわけです、便利な商品です。
放送には、厄介な棚卸などというものはありません。
だから、売る側は商品を必死になって売って、在庫を減らそうなどという意識にはまずならないのです。
在庫が目安にならないなら、結局売上という数字しか意味を持たなくなります。
価格を維持することが重要なのではなく、総グロスを最大限にする努力が一番重要なのです。
長くなるので、この続きはまた明日に。