フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

VHF-LOW帯マルチメディア放送推進協議会(仮称)

放送業界紙を読んでいたら、「VHF-LOWマルチメディア放送推進協議会(仮称)」が設立説明会を開き、176社301名が出席したとあった。
例のデジタルラジオを推進する協議会である。
現在7chでデジタルラジオを放送しているDRPとは直接関係ないと書いてあるが、将来的には統合していくのだろう、常識的に考えて。
DRPは、TFMとFM大阪の退会による訴訟が継続しているようなので、すんなりとは行かないような気もするが。
AV Watchに当日の模様について詳しい解説記事があった。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20090210/vlp.htm
従来のデジタルラジオとは一線を画したような放送にしたい、みたいな話をNHKの方がされている。
一部を引用してみる。


デジタルラジオとの違いについて、NHK総合企画室の黒田徹統括担当部長は「マルチメディア放送の中で“どういうことをやっていくのか?”を考えるというのが我々がVL-Pの立場」とした上で、「デジタルラジオとVL-Pの両方に関わっているNHKとして言わせていただくと、現在のデジタルラジオの試験放送では、その制度が(試験放送の免許が切れる)2011年7月以降、どのように移行していくかが明確に担保されているわけではない。VL-Pでは今後の議論の中で、デジタルラジオの試験放送で行なわれていたサービスが、2011年後も継承されることを担保していくための検討もしていきたい」と言う。
 つまり、“2011年後のデジタルラジオを内包していく事を想定した新放送”ともいえる。しかし、デジタルラジオと完全に同じではなく、より高機能な放送方式を提案しているのが特徴であり、それがデジタルラジオという枠から出て、「VL-P」という新しい団体を発足させた理由でもある。
わかったようで、わからない話である。
当日出席された三井物産の方は、「携帯電話、ナビ、音楽プレイヤーなど色々なデバイスが普及している中、Vローに大きな可能性かある。いかに新しい収益モデルを作るかに尽きるだろう。」と発言されたそうだ。
とはいえ、ビジネスモデル、確としたものが未だに生まれずで、当分五里霧中。
2011年に本当にデジタルラジオが始まるのか、一体誰が何を目的にして参加しようというのだろう。
とにかく、コミュニティFMと同じ、まず儲けなど出ないと考えた方がいい。
しかし、説明会に176社というのは、ちょっとすごいなあと思った次第。