フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

営業にまつわる話

ラジオからナショナルクライアントが逃げ出している、そういう感想を強く持ちます。
家電メーカーも極端に減りましたし、薬品関係もそうです。
風邪薬や胃腸薬のコマーシャル、ラジオで聞くことはほとんどありません。
受験時代は、眠気覚ましのオールPだとか、イボコロリ、ニキビ用のクリームなど、よく耳に入ってきたものです。
今や、これら若者を対象とするクライアントは、ラジオにわざわざ出稿しようとは思わないのでしょう。
とはいえ、昨日も書きましたが、出稿はありえないのではなく、ラジオ側にプレゼン能力が不足しているゆえ、クライアントにラジオというメディアがリーチしないのです。
「ラジオは、私あまり聞かないんですよ」とクライアントの方に言われたら、すごすご引き下がらざるを得ない、そんな経験ありませんか?
20年以上も前ですが、広告代理店の話では某子供服メーカーが出稿するかもしれないから、スポンサーの意向を聞いて来いと上司に言われたことがありました。
別に私の担当範囲ではなかったのですが、他に誰も行こうとしないのでお前が行って来いと命令されたわけです。
私は、何の知識もないまま、媒体の資料を一通り持って、飛び込みで宣伝担当の方に会いに行きました。
幸い、宣伝のチーフの方がたまたま時間がおありになったのか会っていただき、簡単に媒体の説明などをしたのですが、その方もラジオには全く興味がない方でした。
宣伝媒体としては、雑誌とテレビ、それも全国が対象という話だったので、これ以上何のプランもない私が御託を並べたところで、相手に迷惑なだけです。
しかし、その時思いました、一体どこの広告代理店が出稿するかもしれないなんて与太話を上司に話したんだと。
確かに、全国的に有名なクライアントでしたが、早い話ラジオ出稿話等かすりもしなかったわけですから。
私は、どちらかというと闇雲な飛び込み営業は好きではありません。
「あの〜宣伝ご担当の方はおられませんか?」と知りも知らない会社に入っていき、たまたま会っていただいた方に「あの〜こちらはどんな仕事をされているのでしょうか〜」と聞くような失礼なことは私はしたくないのです。
そんなの調べてから来いよと担当者だったら思いませんか?
ましてや、今やネットで情報なんか幾らでも取れるのですから、ある程度の知識を持ち、できれば何らかのプランを持って、先方と話をすべきだと思います。
新規開拓というのは、こういった作業の延長に成功するものではないでしょうか。
先日も、あるメーカーにお邪魔したのですが、私の話を熱心に聞いていただけ、ぜひ具体的なプランを出してくださいと言われました。
ビジネスとして成り立つかどうかはわかりません。
そんな100発100中のビジネスなんてあるとは思えません。
スポンサーがどんどん落ちるという状況におびえていてはいけません。
そんなの気の持ちよう、落ちるものあれば拾えるものあり、です。
何もしなければ落ちるだけ、それに敗北感を感じているだけでは、あなたの生活はよくなりません。
精神的に落ち込んでいるヒマがあったら、外に出ましょう、パソコンの前にいる営業マンなんか、釣堀に棹を出す漁師みたいなものです。


などという営業にまつわる話をしばらく書いてみようと思います。
やはり、元気を出さないと、ラジオは落ちていくばかりですし。
皆さんの、体験談などもお寄せくだされば幸いです。


なお、明日日曜日は、都合で書込みを休みます。また月曜日に。