フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

耳目を集める

あるコミュニティFMをこよなく愛する方の1/27のブログに、私にとってもすこぶる興味深いお話が書かれていました。
http://d.hatena.ne.jp/n4543/20090127
群馬県にあるコミュニティFM、沼田エフエム放送(FM OZE)主催の年始会の様子なのですが、一部を少し引用させていただきます。


さる1月22日(木)午後4時、群馬県沼田市の「ホテル ベラヴィータ」で地元のCFM局の「09’ FM OZE 賀詞交歓会〜新春を祝う集い」が開催され、沼田市と近郊町村の首長はじめ市議会、町議会、商工会、地元事業者、大手企業の支社支店長、教育関係者、ボランティア団体など、地域に係わる人々のほとんどが集まる会合でした。その上招待者として県知事はじめ群馬県野球連盟、新聞放送各社、放送ではNHK前橋放送局、群馬テレビ、FM群馬などほかCFM各局を含めて数10名が参加、総勢300人を超える人々が集まる盛大な催しでした。(中略)
通常、年詞交歓会は地元の商工会議所かそれに匹敵する組織が行うことが多く、CFM局が主体になって実施することは非常に珍しいケースです。また、こうした会の開催は、地元の自治体はじめ商工会議所や教育関係、福祉関係、自治会、各種法人など地域の組織が認めていないと実施できないものです。その意味で、FM OZEは放送開始11年、その間いかに地域と密着し信頼を築く放送活動を行ってきたかを物語っています。
地域における存在感を確かに感じます。
群馬県全体の政治経済界にも一定の影響力を社長がお持ちなのだということがよくわかります。
コミュニティFMなら、これぐらいのことができなくてはとは私は思いませんが、こういう行事を実施しようという試みには素直に敬意を表させていただきます。
前から何度も書いていますが、ラジオに足りないことは「見える」という要素なのです。
放送をしていればそれで良いというのは大いに間違いで、折々に人々の目に触れさせる努力が必要なのです。
文字通り、耳目を集めることがコミュニティFMには、とりわけ重要でしょう。
地域のお偉方を呼ぶなどということは誰にでもできる芸当ではありませんが、お偉方はそのまま広告塔になるのが普通です。
多少金がかかっても、お偉方の会合を組織できることを人々に見せつけるのは、最高のプロモーションですし、それが明日の営業行為を楽にさせる(保証する)ことにつながります。
コミュニティFM?知らん」とプロモート先に言われないため、こういう目に見えるデモンストレーションは必要なのです。
ラジオは、自分たちを視覚的に表現するのは弱いというのが普通です。
ラジオが好きな方は、それがどう見えるかまでは無頓着というのが私の経験で得た印象です。
invisibleなブランドはvisibleを visibleなブランドはinvisibleを 売りにする、そういう戦略が必要だと、あるコンサルタントの方が言われた通りだと私も思います。