フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

NHKの力・2

NHKは偉大なりという意識は私の中で今も厳然としてあります。
2007-01-17のブログで、渋谷のNHK放送センターでの経験を書いているので一度見ておいてほしいと思いますが、とにかく巨大な放送機構というのが私の実感でした。
ラジオの収録スタジオにフルオーケストラが入るなんて、私には全く考えられません。
FM局の一番大きなスタジオに生バンドが入れ替わり立ち替わり入って演奏するという特番は制作したことがありますが、10人も入ればパンパンです。
NHKはフルバンが入っても、まだ人が待機できるスペースがありました。
多分スケール(尺度)が違うのでしょう。
何しろ、どんな番組でもリハーサルを完全にされるのがNHKなのですから、私たちの作り方とはまるで違います。
段取りだけちゃっちゃっと決めて、後はノリでよろしくなんて作り方など許されないようです。
設備は完璧、その代わりの番組の作り方も完璧でないといけない、ま、そんな不文律が今もあるのでしょう。
その日のブログを少し、抜粋してみます。


NHKはもっとコミュニティFMを手伝ってあげろと再々書いてきましたが、東京でこれだけの設備と制作費をかけていたら、地方までは金が回っていかないかもしれないな、と思った次第。
私も、ここで番組の制作をしたいなと考えたりするのですが、実際のところNHKの制作マンって、単なる歯車の一つにすぎない、やりたいことがあっても、なかなかやれないというのが実情ですから、外から見るのと中に入って仕事をするのとでは、だいぶ違いがありそうです。
かっての私の部下も、NHKに外部スタッフとして雇われて深夜放送を作っているようですが、色々と大変みたいです。
前は、比較的自由に番組を作れたのですがという話も聞きました。
でも、民放より待遇はまだまし、なんていう人もおられるようですけどね。
地方のNHK、今はどうなんでしょうか。
FMにも、かってはローカルゾーンというのがあって、制作者の創意工夫が感じられる番組が多かったという記憶があります。
私の経験では、NHKの神戸放送局がヒカシューを招いて、局舎内のホールで公開録音をやっていたのを見に行ったというのがあります。
観客が200人ほどいて、PAも完璧、スタッフも10人以上おられました。
贅沢だなあと心から思ったものでした、本当に。
今、FMでこんな試みやっているのでしょうか。
それともローカルの予算は、切られる一方なのでしょうか。
みなさんの地元の状況など、また教えていただければと思います。