フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

2009年の放送業界・2

NHKの価値が見直されているという話を聞くようになりました。
民放が全体的に手抜きが目立つのに比べ、NHKは丁寧な番組作りがなされているというのです。
ある新聞には、それゆえNHKがゴールデンの視聴率1位になったのではと書いてありました。
民放は、NHKよりもはるかに視聴率を稼がないと商売に影響すると言う立場なのですが、今ではその後塵を拝するようなこともしばしば起きているようです。
今の民放にもっと丁寧な番組作りをしろと望んでも無理かもしれません。
NHKは安くタレントを使えますし、周囲に協力者もたくさんおられます。
何よりも、職員の多さは民放の比ではありません。(平成20年度10,842人)
例えばNHKとTBSを比較すると、ざっくり言って10:1です。
NHKは、今の収益構造でこれだけの人員を抱えることができるわけです。
TBSは、これから益々放送現場以外からの収益に頼らないと、今の現状を維持できないといわれています。
実際まともに対抗しようとしても無理なのです。
よく言われることですが、ニュース現場の取材に行くとすると、NHKはテレビクルーも含めて大集団でやってくるのに比べ、民放は下手をするとディレクターとレポーターだけなんてこともあるそうです。
現場では、NHKに色々と助けてもらっているという話も聞きます。
これは送信所なども同じで、山の中にある送信所は施設をNHKと共有していれば、何かの時にも安心なのだそうです。
そりゃ職員が1万人もいれば、何とかしてくれる人もおられるでしょうし、またその為の費用も負担してくれたりすることもあるでしょう。
民放の技術の方が、常にNHKの方と密接に情報を交換したり懇親を深めたりすることに熱心なのもそういう事情があるからのようです。
早い話、NHKは金持ちなのです。
民放のような貧乏くさいことは考えもしないのかもしれません。
これがローカル局の話、ラジオ局の話になると、もっと差が出てきますし、コミュニティFMとなると、違いありすぎということになるでしょう。
で、昨日の話、NHKと民放は同列には考えられないという結論になるわけです。
このあたり、現場におられる方はいやというほどお感じになったことではないでしょうか。
そして、その格差はこれから更に拡大するのではないか、これも規制緩和の影響なのでしょうかね。