フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオと年末年始・2

年末、ラジオは「ゆく年くる年」とか、カウントダウン特番などを放送して精一杯祭り気分を演出していましたが、今年はどの局もそんな迫力は感じられません。
放送局主導のカウントダウンイベントも、一時期よりは絶対数が減りました。
目だつのは、ディズニーランドやUSJなどの遊園地系イベント。
とにかく新年のカウントダウンはみんなで賑やかにやりたいという人は確実におられるので、人を集めたいと思えばカウントダウンイベントが一番合理的ということになるようです。
でも、私自身はカウントダウンには、昔からほとんど関心ありません。
時間はシークエンスなものですから、人為的にスタート地点を定めて、それに向って「3,2,1」なんて自己満足以外の何ものでもない、とシニカルに思ったものです。
早い話、つきあいにくい奴なんです、私。
閑話休題
バブルの頃は、スポンサーの冠がついたロックイベントが全国で行われていました。
私も、自分でプロデュースして、東芝さんを冠にしたオールナイトイベントをやったことがあります。
当時はバンドブームの真っ最中でしたから、アーチストの取り合いでした。
それでも、レコード会社は健在でしたから、デビューしたバンドも多く、最終的には10以上の人気アーチストを確保したものでした。
今は・・・、客を呼べるアーチストも減りましたし、カウントダウンのイベントに金を出して、当日休日出勤で会場にやってくるクライアントも減りました。
年末は、金を使わない、クライアントにとってもそれが普通かもしれません。
テレビを見ていても、単価の高そうなスポットは減り、大幅ダンピングで何とか出稿してもらっているクライアントのスポットが目立ちます。
今まで、U局でしか見たことがないスポットがV局で流れると、何かテレビ局の価値が下がったようなマイナス効果を感じたりするのです。
パチンコ関連のスポットも、ちょっとねえ。
ダースベイダーのCMは、キャラクター的に好きなだけに、できればパチンコなんかに使ってほしくないなあと思ってしまいます。
私の懇意にしているクライアントも、TV局の営業さんから、信じられないほどの料金を提示されていると言われていましたが、安くしたから出稿するという話でもないんだけどねえというのが本音だそうです。
2008年、放送業界はますます不況の坂を転げ落ちております。
来年どうなるのか、救世主は現れるのか、それともパンドラの箱が開きっぱなしになるのか・・・、息をつめながら2009年を迎えたいと思います。