フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオと年末年始

ラジオは、あまり年末年始、出番がありません。
人は専らテレビに関心が行き、普段ラジオを聞く人も態々ラジオをかけるという人は減るような気がします。
これは私が放送業界に入った頃からの感想で、今も変わっていません。
お正月にラジオを聞くとしたら、車に乗っている時ぐらいでしょう。
で、前にもこんな話を書いていなかったかなと調べたら、ほとんど同内容のものがありました。
2006-01-04の書き込みに、「ハレ」と「ケ」話として取り上げています。
ラジオは「ケ」のメディア、テレビは「ハレ」のメディアであり、年末年始のような「ハレ」の時にはラジオは存在感を失うみたいな話が書かれています。
早い話、ラジオは日常に強いメディアだということです。
毎日ラジオを聞く人はそこそこおられます。
土曜日とか日曜日だけ聞くという人もおられます。
それは、言い換えれば習慣行動です。
ラジオを聞くというのが日常のライフスタイルに組み込まれているという人が多いのだと思います。
正月は、一時期人々から習慣を奪います。
故郷に帰ったり、実家に帰ったり、しかも会社づとめをしている人は、一日家にいたりします。
寝る場所が変わる人も多いですし、ふだん開いている店での買物もできなくなります。
めったに行かない神社に参詣に行き、めったに着ない和服などを身に着けたりします。
ラジオは忘れられても仕方がない。
ま、こういう時には、ヒマだからしばらく聞いていないラジオでもかけてみるかという奇特な人をターゲットにするのが一番かもしれません。
「ながら」的に聞くリスナーから、ヒマだから聞いてやろうという積極的(?)なリスナーが増えると、さて今のような番組の作りでいいのかどうか。
東京から流れてくる番組の再送信でいいのか、単なるCDのかけ流しでいいのか。
そうは言っても、そんな奇特な人の絶対数などたかがしれているということになるのか。
「ハレ」には勝負しない、私たちは「ケ」のメディアで十分だ。
このあたり、私も年末年始、ラジオはどうあるべきかの答が出ておりません。
何しろ、ラジオに携わってきた私でさえ、聞くことがほとんどないのですから。
かといって、捨てるわけにもいきませんしね・・・。